ふぅ。
彼女に「イクよ」と声をかけ、ダラダラとザーメンを吐き出すのであった。
結局、なんだか微妙な感情のままフィニッシュとなり、帰り支度をすることに。
その最中、アケミちゃんから思わぬ提案が。
「あのぉ、連絡先教えてもらっていいですか?」
まさか彼女のほうからこんな提案があるとも思わず、完全に不意を突かれた。
「う、うん」
咄嗟に上手い言い訳が浮かばず、渋々と応じるしかなかった。
もちろん、こうなってしまったら、男の筆者のほうから言うしかないだろう。
「良かったら、また遊ぼうね」
言わされた感がハンパなかったが、そう告げるしかなかったのである。
その後、駅の付近まで彼女を見送り、この日のデートは終了となった。
筆者のほうからアケミちゃんに連絡を取ることはないだろう。もしかしたら、二度三度とデートを重ねて彼女との距離が縮まれば、少しはエッチの具合が良くなるのかもしれない。しかし、ハズレ案件のアケミちゃんにそんな手間暇をかけるほど筆者はお人好しではない。今後、もしアケミちゃんからお誘いを受けても、のらりくらりと断るつもりの筆者なのだった。
(文=所沢ショーイチ)