こんなファースト―メールを送信したところ、数分もしないうちに彼女から返信が届いた。時間帯のおかげでライバルが少なかったのが大きいだろう。
そこからトントン拍子に話が進み、待ち合わせする約束が成立したのだった。
大急ぎで歯を磨き、顔を洗い、自宅を飛び出した。そして、大通りで無事タクシーを見つけ、歌舞伎町に向かう。
早朝の道路はガラ空きで、5分とかからず到着。待ち合わせ場所である歌舞伎町のドン・キホーテに向かうことに。
するとそこに、周囲をキョロキョロ見回しながら立つ“つかさチャン”らしき女性の姿があった。
目を凝らし、彼女の容姿を値踏みする筆者。
け、ケバいなぁ
彼女の見た目は、いかにも遊んでいそうで、股がユルそうな感じだった。顔の造作は美形なほうで、元グラビアアイドルの桜庭あつこをさらにキツくした感じだ。
髪の毛は茶髪で中肉中背といった具合で、決してハズレではない。
ツカツカと近づいていき、軽く会釈してから話しかける。
「お待たせ。つかさチャンだよね?」
「はぁい。そうです」
「さっき【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「はぁい。つかさです。よろしくでぇす♪」
なんて馬鹿っぽいしゃべり口調なんだ。どうやら彼女はかなり飲んでいるようで、テンションがあがっていた。
まっ、ホロ酔い状態の女性とエッチするのも楽しいもんである。お酒のせいで理性のタガが外れかかっているので、ちょっと無茶気味の要求でも、気軽に受け入れてくれることがほとんどだからだ。
「おっ、だいぶ飲んでるみたいだね」
「そんなことないです。寒いから早く行きません?」
「お、おう。それじゃあ、行こうか?」
さっそくホテル街に向かって歩き始める。
「ね、ショーイチさん」
「ん?」
「腕組んでもいい?」
「も、もちろん…」
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