「今日はどのくらいから飲んでるの?」
「えっとぉ、夜の10時くらいからですかね?」
「そんなに? ずっと飲みっぱなしだったの?」
「うーん、カラオケで歌ったりしながらだから、飲みっぱなしってほどでもないです」
「そうなんだ。でも、お酒は強いほうなんだね」
「そうですね。あまり酔ったりしないかもです」
「今は大丈夫?」
「もちろんですよ」
「つかさチャンはお酒を飲むと性格が変わったりするの? 怒りっぽくなったり、笑い上戸とかさ」
「どうでしょうねぇ」
「それともエッチになるとか?」
「あっ、それはあるかもです♪」
「じゃあ、今日はふたりで楽しもうね」
「やだ、ショーイチさん、顔がエロいぃ!!」
「そりゃそうだよ。今からエロいことするんだから、そうなるに決まってるよ」
しばらく会話を続けていたが、彼女をシャワーに促すタイミングが訪れない。そうこうするうちに、つかさチャンはスマホを取り出して筆者に見せてきた。
そこに写っていたのは、小さくて黄色いヘビだった。
「ねっ、可愛くないですか?」
「う、うん。なにコレ?」
「私のペットちゃんなんですぅ」
「ぺ、ペットなんだ?」
「もう半年も一緒に暮らしてるんです」
「へぇ。でも、ヘビだと餌が大変なんじゃない?」
「はい。生き餌もあげないとダメなので…」
「じゃ、コオロギとか鼠とか?」
「そうなんですよぉ。でも私には無理だから、お兄ちゃんにやってもらってます」
「へぇ、そうなんだぁ」
「ほら、コレも見てくださいよぉ。脱皮したばかりの写真なんです」
「わぁ、肌がツルツルしていて綺麗だね」
「でしょ、でしょ! 本当に可愛いんですよぉ」
こんな具合にペットの話に付き合わされ、気がつくとホテルに入ってから30分近くが経過していた。
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