しかし、ここまで来てゴメンなさいは、さすがにできない。渋々とその生き物に続いて入室するしかなかった。
部屋に入り、まずはその生き物にシャワーを浴びるよう指示。ひとりになった筆者は、タバコに火を点け、心の中で自問自答を始める。
おい、ショーイチ。お前、あんなのとヤレんのか?
だ、大丈夫。オッパイのついてる肉塊とは過去に何回も経験あるし…。
あの足の太さを見ただろ? 交尾の最中に蹴り殺されかねないぞ!
う、うん。急所を打たれないよう気をつけるから大丈夫だよ。
いやいや、そもそもお前勃起できんのか?
挿入前に目を瞑ってシコシコするから平気だと思う…。
それだったら家に帰ってオナっても同じじゃネ?
こ、コレも経験だよ。アレとヤレたら、これから先どんな女ともヤレそうだし…。
トラウマになっても知らないからな。
え? それは大げさだよ。そんなヤワな精神構造じゃないし…。
よし、分かった。でも、どうしても無理だと思ったら土下座する勢いで謝れよ。
ど、土下座?
そうだよ。とにかく怒らせたら駄目だぞ。それと、目を合わせたら威嚇してくるかもしれないから気をつけろよ。
う、うん。分かったよ。
そんな脳内会議を終え、筆者は覚悟を決めた。
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