ミカちゃんとの待ち合わせ場所は、彼女が指定した新宿アルタ前。約束の時間の5分前に到着した筆者は、まだ見ぬオッパイちゃんのことを考えながら到着を待っていた。
待つこと数分。メールであらかじめ教えてもらっていた服装の女性を視界に捉えた。
し、しまったぁぁぁぁぁぁ!!
いつもなら、道行く不細工チャンやおでぶチャンを脳裏に焼き付け、多少の難アリ女性がやって来ても動じない精神状態なのだが、この時はオッパイのことばかり考えていて、事前の準備を行ってしまっていた。そう、ミカちゃんは…
かなり難アリの生き物だったのである!
体型はサイトに掲載していた写メより二回りはふっくらしていた。まあ、これくらいならなんとか許容範囲だと言えるかもしれない。しかし、問題だったのはその顔だ。なっちの面影は皆無で、ANZEN漫才の“あらぽん”みたいな顔だったのである。
ハードモードを通り越して、いきなりのヘルモードだ! ひのきの棒と布の服装備だけで、最後までクリアしなければならないRPGのようである。
だが、マゾプレイヤーの筆者からすれば、実に挑戦意欲をそそってくれる相手だとも言える。それに、出会える系遊びというものは、好き嫌いをしない者が最終的に勝者となるのだ。
逃げ出したい気持ちをググッと堪え、その生き物に声をかけることにした。
「こんばんは、ミカちゃんかな?」
「あ、はい」
「さっき【PC★MAX】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はヨロシクね」
「はい。こちらこそよろしくお願いします!」
おろっ? 意外と愛嬌があるじゃねぇか。
きっとこの生き物は、筆者と同じで己というものを理解しているのだろう。容姿が壊滅的だからこそ、愛嬌なり優しさアピールなりで欠点を補っているのだ。
そんな同族意識に駆られてしまった筆者。会話もそこそこに場所を移動し、ラブホ街に向かうことに。
その後、激安ラブホに無事チェックインしたはいいが、部屋に入室する際、筆者は見てはいけないものを目にしてしまった。
その生き物は長めのスカートを履いていたのだが、靴を脱いで部屋に入る時、丸太のようなふくらはぎが視界に飛び込んできたのだ。
オエッ。
筆者の太ももの1.5倍はありそうなふくらはぎに、吐き気をもよおしてしまった。
やっぱり即ゴメンなさいして、家に帰ってオナニーするべきだった…。
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