「それにしても本当に若々しいね」
「え?」
「実際の年齢より10コ近く若く見られるでしょ?」
「そ、そんなにたくさんじゃないですよ」
「でも、年上に間違えられたことはないでしょ?」
「は、はい」
「それはY子ちゃんが可愛いからだよ。貰っていた写真よりずっと可愛いから、俺は今すごくドキドキしてるんだよ」
「そ、そんなぁ。しょ、ショーイチさんもすごく若く見えるじゃないですか」
「あ、ありがとう」
「もう51歳なんですよね? まだまだ余裕で30代で通用しそうですよ」
「ありがとう。それじゃあ今日は30代の俺と10代のY子ちゃんって関係だね」
「じゅ、10代なんて無理がありますよぉ」
「いやいや余裕だって。この俺が保証するんだから自信を持って大丈夫だよ」
「そんなことないですよぉ。ショーイチさんは褒めるプロじゃないですかぁ」
「え? 俺が褒めるプロ? それは間違いだよ」
「えっ?」
「だって、俺が嘘ついて女性を褒めたりしたら、相手に失礼すぎるもの。それを勘違いされても責任が持てないから、こうやって女性読者と会う時は嘘をつかないようにしてるんだよ」
「は、はい。ごめんなさい」
「じゃあ、今日は俺の言うことを何でも信じてくれるかな? 絶対に本当の事しか言わないからね」
「分かりました! 絶対にそうします!!」
「うん。それじゃあ、ホテルに向かおうか?」
「は、はい」
こうして上野駅を出て、御徒町駅方面に向かって歩く。そして5分ほど歩いたところで、目的地のホテルに到着した。
あぁぁぁ、懐かしいなぁ…。
そのホテルを始めて使ったのは2001年のことだ。あまりにも強烈な内容だったので、今でもはっきりと覚えている。
それは、男性恐怖症を患っている19歳のコの処女を頂いた時のことだ。このコラムでもその時の模様を紹介したことがある(※)。
その後も関東の外れに住んでいる人妻のMや、看護師のKなどともこのホテルを利用したものだ。
ここ最近はずっと上野を訪れていなかったので、そのホテルがまだ営業していてホッとした。
デザイナーズマンションを思わせる小綺麗な外装なので、古さは全く感じられない。
チェックインしてからようやく部屋でふたりきりとなる。