エロ業界の鉄人・所沢ショーイチのハメ歴史 第3回

19歳のキャバ嬢が処女を売りに出していた(前篇)

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 2001年の夏のこと。当時筆者は悪質な出会い系サイト業者が男を釣るために作成した素頓狂なメールを収集していた。雑誌の連載記事で毎回まぬけ過ぎるこれらのメールを紹介するとともに、騙されることのないように注意喚起をしていたわけだ。

「メールをやりとりするためのポイント100万円分を負担します。だから私とメールしませんか?」
「会うたびに300万円差し上げます。SEXしてくれるのならもっとお支払いします」
「親の遺産で手に入れた10億円を貰ってくれませんか?」

 

 といった類の内容だ。業者側はメールの内容に飽きられないようにと、趣向を凝らしてさまざまな文面を日々考えているのだろう。そんな釣りメールではあるが、やはり定番中の定番と言えば、

「私の処女を貰ってくれませんか?」

 だろう。今も昔も、夢見る男性諸氏にとって処女信仰は普遍的存在なのだ。

 そんなある日、無料の掲示板サイトで気になるカキコミを発見。

【男性恐怖症のキャバ嬢です。誰か私の処女を買ってください。(リコ・19歳)】

 もはや支離滅裂である。男性恐怖症なのにキャバ嬢でしかも処女? んなアホな! いくら釣り餌とは言え、こんな餌に引っかかるワケがない!! 釣られてたまるクマー! ってなもんである。

 しかし、である。ナニか気になる。業者だったらもう少し上手に釣るハズだ。この矛盾したメッセージは逆に本物ゆえなのか? まぁ、騙されるのも記事を書く上でネタになるので、連絡してみようと決意したのである。

≪こんにちは~。都内の会社員30歳のショーイチです。優しそうとよく言われたりしますが、要するに人畜無害のお人好しって感じですかね。掲示板のカキコミ見ました。いきなり会うとかじゃなくて、とりあえずメール交換から始めませんか?≫

 というメールと共にデジカメで撮影した筆者自身の顔写真を添付して送信してみた。こちらは騙されてもいいと思っていたので、かなりアッサリとした内容である。その翌日、リコから返信が来た!

【メールありがとうございます。夕方から夜はお仕事なので、昼間に会いたいんですが大丈夫ですか? お金は5万円くらいほしいです】

 返事が来たもののまだ半信半疑である。ともあれここからメール交換が始まった。リコ曰く、「掲示板に書き込んだ途端、変なメールがたくさん来たんです。挨拶から始まるまともなメールなんてショーイチさんくらいでしたよ。それに写真も見れたから安心できました」とのこと。オッ! もしかしたらコレはホンモノじゃないのか!! 筆者は、本気口説きモードに突入。さらにメール交換を行い、以下のことが判明した。

・キャバで働いているものの、職種はフロアレディー。接客業務ではなくホールとフロアを行ったり来たりするウエイトレスみたいな内容。
・男性と付き合ったことはナイ。
・男性恐怖症を克服したいので、処女を捨てたい。

 こうして10数回のメール交換を交わしながら、筆者は試しに彼女のメールアドレスの文字列でネット内をくまなく検索してみた。すると、とあるメンヘラ女子が管理するHPの掲示板でアドレスを記載ながら書き込みをおこなっているリコを見つけたのだ。どうやらリコとそのHPの管理人であるアヤは仲がいいらしく、アヤのHPのリンク集にリコのHPを発見! さっそくリコのHPを訪れてみた。そのHPは日記と掲示板とリンク集のみというシンプルなものだったが、その日記にて処女を捨てるためネットで出会った人と近いうちに会うことになると綴られていたのだ。しかもそのHPには友達と撮影したプリクラ写真が十数枚ほど掲載されていた。そこに映るリコは、モーニング娘。のナッチと鈴木あみとロリコンポルノに出てくるようなフィリピン人少女を足して3で割った感じだったのである!! 正直筆者は目を疑った。こ、こんな可愛いコの処女をいただけてしまうだなんて、5万円なんて安すぎやしないか!!

 もうココまで来たら100%本物である。筆者のテンションは最高潮に達した。そして、「そろそろ会おうよ」と誘ってみたのだ。そこからはトントン拍子に話が進み、平日の昼間に上野の丸井前で待ち合わせすることに決まった。

 しかし、である。約束の日の前日になって、

【やっぱり怖いので、明日はなしにしていいですか?】

 というメールが届いた。ドタキャンである。めちゃくちゃ落ち込んでしまった筆者ではあるが、

≪うん、全然構わないよ。焦ることなんてないから、リコちゃんが決心するまで気長に待ってるよ。≫

 と極めて紳士的に返信した。コレというのもネットで彼女のHPを見つけ、彼女の心情を知っていたからできたことだろう。それから数回ほど、約束してはドタキャンというパターンを繰り返すことになってしまった。そして、かれこれ4、5回目の約束の前日にまたリコからメールが届いた。やれやれまたドタキャンかな?とメールを開くと、

【明日の約束なんですが、お金で処女を捨てるのはいやなのでタダでいいです。】

 という内容だった。もう支離滅裂である。どういう思考回路でそうなったのか想像できないが、タダマンになるのならウェルカムだ。

≪うん、そうかもしれないね。リコちゃんがそうしたいというんなら、そうするよ!≫

 こうしてついに待ち合わせが実現した。メールのやりとりでは彼女の写真をもらってはいなかったものの、彼女のHPで容姿を知っていた筆者。待ち合わせ場所にやってきた少女はまさにその通りのロリっ娘だった。知ってる人に見られたら嫌だから、という彼女の要望によりお茶も食事もせずそのままホテルへ直行。

 せっかくの処女相手に早撃ちしたら後悔しきれないという判断のもと、シャワーを浴びながらオナって一発ヌキヌキ。普通なら途端に賢者モードに突入するところだが、なにせベッドの上で恥ずかしそうにシーツで顔を隠すリコはロリ顔の処女である。一発ヌいた直後にも関わらず、筆者の分身は今にも爆発せんばかりの怒張具合だ。

≪痛かったり、怖かったりしたらスグやめるから遠慮しないで言うんだよ。≫

 途中でやめる気なんてサラサラないのだが、リコの緊張を解くために優しく語りかけた。いまだ男を知らないリコの体を舌と指でたっぷりと堪能し、無事に貫通成功。

 すべてが終わった後、ティッシュで破瓜の血を拭き取るリコ。彼女は何を思ったのか、カバンの中からカメラを取り出した。そして、血を拭き取ったティッシュを片手に持ち、記念写真を撮ってくれと筆者に言ってきたのだ。言われるがまま撮影すると今度はセルフタイマーで撮影するから一緒に写ってくれと言ってきた。まぁ、記念になるのならと応じたわけだが、今から思うと焼き増ししてもらって筆者もその写真をもらっておくべきだったと後悔しているところである。

 その日の夜、リコのHPを覗くと早速「処女喪失」の顛末を日記に書いていた。やっと処女を捨てることができ、男性恐怖症もなんとか改善しそうだと嬉しそうに思いを綴っていたのだ。そしてその翌日リコからメールが届いた。

【昨日はありがとうございます。ショーイチさんのおかげで男性恐怖症が治るような気がしています。でもまだまだ自信がないので、これから先も会ってくれますか?】

 うーん、逸る性欲を抑えつけ紳士を演じてきた甲斐があったものだ。筆者のような鬼畜を「イイ人」と勘違いしているリコがちょっと哀れだったが、その申し出を快諾した。

 ここから、リコを自分の好みのセフレに導く作業が始まった。フェラチオの作法、騎乗位時の腰の動かし方、一緒にシャワーを浴びる時に男の体を洗う方法、口に出されたザーメンは飲むのが当然、お掃除フェラはするのが当たり前、などなどキャラクター育成ゲームよろしく徐々にリコをレベルアップさせていったのである。

 4、5回目のデートの時はかなり印象的でいまだに日付を覚えている。いつものように手ほどきしながら1戦を終え、ホテルのテレビをつけるとニューヨークの世界貿易センターのツインタワー北棟に飛行機が突っ込んだというニュースをやっていたのだ。凄い事故が起こったもんだとは思ったものの、筆者の愚息が早くも復活してきたのでテレビを消して2回戦目に突入した。そして2回戦目が終わって再びテレビをつけると、ツインタワーの南棟にも飛行機が突っ込んでいて、これは事故ではなくテロらしいとニュースで報道されていたのだ。そこからは二人でテレビに夢中となった。

 そんなデートの後、しばらく間が空き次に会ったのは2001年10月4日。前回の9.11から3週間以上経過していた。この時はテレビもつけずにもくもくとSEXに明け暮れたのだが、自宅に戻ってニュースを見て愕然となった。今度はロシアで航空機撃墜事件が起こっていたのだ。

 リコと寝るたびに飛行機が墜落している! ちょっと寒気がしたものの、その翌週のデートの際はなにも起こらず単なる偶然にすぎなかったわけだが……。

 なにはともあれ、こうしてリコとの逢瀬は10数回以上も続く関係となった。しかし、リコの人生はこの処女喪失をキッカケに少しずつおかしな方向へと導かれていった。次回はこのあまりにも劇的なリコのその後をお届けしようと思う。
(文=所沢ショーイチ)

後編へ続く

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