1分置きにメールをチェックして、E子ちゃんからの返信が来るのをワクワクしながら期待していた。
だが、同時に不安で胸が張り裂けそうになっていたのも事実だ。
添付した筆者の写メを見てドン引きしているのかもしれない。夢から覚め、冷静になったE子ちゃんは筆者のスケベそうな顔を見てその気がなくなってしまったのかも。
そしてちょうど10分が経ったところで、ついに返信が届いた。
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ショーイチさん
お優しそうな雰囲気で安心しました。
ぜひお会いできたらと思います。
火曜日に池袋で19:30ごろは可能でしょうか?
仕事のため、もしかしたら20時近くになってしまうかもしれないのですが…
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ほっ。
どうやらE子ちゃんは相手の容姿にあまりこだわらないタイプのようだ。
だが、どうにも情報が少なすぎる。詳しいプロフィールを送るようお願いしていたが、判明したのは年齢と居住地くらいなものだ。
もう少し色々と聞きたくなったが、グっと我慢。なにしろ相手は百田夏菜子似の上物だ。ここで下手を打つわけにはいかない。
こうして無事にアポを取ることができた筆者は、ウキウキ気分で原稿作業に戻った。
そして待ち合わせ当日の昼過ぎ、様子伺いのメールを送信。
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お仕事お疲れ様、E子ちゃん。
今日はあいにくの天気ですが、昨夜はよく眠れましたか?
こちらは予定通り池袋に向かう予定です。
自宅を出る前にまたメールしますね。
雨で地面が滑りやすいと思うので、いつもより慎重に来てください。
では!
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だが、いつまで経っても彼女から返信が来ない! 2時間待ち、3時間待ち、5時間待っても返信はない。
あぁぁぁぁ、フラれてしまったぁぁぁぁぁぁ!!
こんなに落ち込んだのはいつ以来のことだろうか? いや、ここまでガックリしたのは人生始まって以来初めてのことかもしれない。
しかし、まだ諦めきれない。
もしかしたら彼女は仕事中なので、スマホを全く見ていない可能性もあるのでは?
未練がましくパソコンの前に陣取り、その後も数分置きにメールをチェックするのだった。
ティロリロリン!
18時38分、そのメールは突然届いた。
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ショーイチさん
よく寝れました!
お気遣いありがとうございます。
19:30に間に合いそうなのでよろしくお願いします。
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