うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!
拳を握りしめガッツポーズを取る筆者。
既に念入りにシャワーを浴びていたので、髭剃りと歯磨きしてから自宅を出る。
約束の10分前に待ち合わせ場所に到着し、その旨を彼女にメールで連絡。
そして、10秒おきにスマホをチェックして返信を待ち続ける。
すると、3分ほど経ったところで、「わたしももうすぐ着きます。」という返信が届いた。
「あ、あのぉ」
スマホをポケットにしまっていると、背後から声をかけられた。
振り向くと、そこには貰っていた写メ以上に可愛くて綺麗なE子ちゃんが立っていた。
「あぁぁ、E子ちゃん。ありがとう!」
「え?」
「本当に来てくれるとは思ってなかったんだ」
「ど、どうしてですか?」
「だって、もらった写メがあまりにも綺麗で美しかったから、ひやかしとかと思ってたんだ」
「そ、そんなぁ」
「でも、驚いたよ。写メの数十倍は可愛くて綺麗なんだもの」
「そ、そんなことないですよぉ」
「いやいや。本当だよ。ここ10年、いや生まれてからこの50年、こんな綺麗な女性とデートしたことは一度もないもん!」
「い、いくらなんでも褒め過ぎですよぉ」
「褒めてるんじゃないって。ただありのままの事実を語ってるだけだよ」
「あ、ありがとうございます」
「で、実物の俺を見てヒいてない?」
「はい!」
「そ、それじゃあ、少し歩こうか?」
こうして池袋北口のホテル街に向かって歩き始めることに。
「ね、たぶん今まで数百回は言われてるだろうけど、ある芸能人に似てるって言われるでしょ?」
「は、はい。ももクロの…」
「でしょ!! E子ちゃんのほうが何倍も可愛くてセクシーだと思うけど、本当に似てるよ」
「そ、そんなに似てますか?」
「うん! 俺って、オデコをしてるコって大好きなんだよ。しかも、E子ちゃんにもエクボができるよね?」
「え、分かります?」
「うん。貰った写メを穴が開くくらい何度も何度も見ているからね。うっすらエクボが浮かんでいるのに気づいてたよ」
「は、恥ずかしいです」
5分ほど歩いたところにあるラブホテルに到着。平日のわりには混んでいるようで、空き室がひとつだけだった。
なんとか無事にチェックインし、部屋でふたりきりとなる。
「じゃ、少し水分をとりながら話そうか?」
「はい」
「あ! 安心してね。もしここで急に”やっぱり帰ります”って言いだしても絶対に怒らないよ。ちゃんと駅まで送っていくからさ」
「そ、そんなことしませんよ」
「うん。でも、絶対に無理はしないで。少しでも嫌だと思ったら、正直に教えてね」
「はい」
ここから夢のような時間が始まった。