筆者はこの51年間、ただの一度も恋愛というものを成就させたことがない。
初めて女性に恋をしたのは幼稚園の年中の時だった。あれから何人、否、何百人という女性を好きになったが、両想いになった経験は皆無なのだ。
人は失恋の数だけ優しくなれる…。何かの小説だか流行り歌の一節だっただろうか? その言葉で己を慰めながら今日まで生きている。
果たして、これから先、恋愛が成就する日が来るのだろうか?
可能性はゼロではないはずだ。失恋を恐れることなく女性を好きになっていれば、いつか報われる日が来ることを信じている。
———————–
はじめまして、都内の24歳の会社員です。
ネットで記事を読みました。
今までエッチでイッたことがなく、
オナニーもやり方がわからず気持ち良さを感じられません。
こういうのが初めてでどうしたらいいのかわからないのですが、
勇気を振り絞って連絡させていただきました。
———————–
ある平日の深夜2時過ぎのこと。こんなメールが筆者の元に届いた。
名前も容姿も分からないので、何とも判断しにくい内容だ。しかし、「勇気を振り絞って連絡」したという文章にヒッかかってしまった。
こんな遅い時間帯にメールしてきたということは、悩みに悩みぬいての行動だったのかもしれない。そんな女性の思いをムゲに断るわけにもいかないだろう。
原稿を書いている途中だったが、その仕事を中断してこの女性に返信することにした。
———————–
こんばんは、所沢ショーイチです。
記事を読んでくれてありがとう!
女性としてのの喜びを知らないって、なんか寂しいですよね?
私に連絡することはとても勇気が必要だったと思います。
その勇気を無駄にさせたくありません!
必ずイケると保証できませんが、
「セックスってこんなに気持ちいいものだったんだ」と思ってもらえるよう頑張りたいです!
ただ、私も色々と忙しい身なので、素性や見た目の分からない女性とは会わないようにしているんです。
もう少し詳しいプロフィールや写メを送ってもらえませんか?
———————–