こんなメールを送ったところ、8分ほどで返信が届いた。
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ショーイチさん
ご返信ありがとうございます。
こんなに早くお返事いただけると思ってなくてびっくりしました。
名前はE子といいます。
世田谷近辺に住んでいて、会社員をしてます。
写真は下に添付します。
ほかに必要な情報があればおっしゃってください。
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さくっと文章を斜め読みしてから、添付されていた画像をクリックする。
な、なんじゃ、こりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
その画像を見た瞬間、思わず椅子から立ち上がってしまった。
そこに写っていたのは、ももクロの百田夏菜子を彷彿とさせる可愛いコだったのだ。
結婚式の2次会で撮られたものなのだろうか? セミフォーマルなドレスを着用し、グラスを手にして恥ずかしそうに微笑んでいるE子ちゃん。
剥きたてのゆで卵のようにツルンとしたおでこ。口の端にうっすらと浮かんでいるエクボ。瞳も大きく、目鼻立ちがくっきり。歯並びも良くて、本物の女優さんみたいなオーラを放っていたのだ。
こ、こんな幸運が本当に存在するのか? いよいよ運を使い果たして死ぬ時がきたのか?
だが、こんな女性とヤれるのなら、自分の命を秤に乗せることに躊躇なんてしない。
今まで筆者が好きになってきた女性の誰よりも可愛く、そして美しいE子ちゃん。もし実生活で彼女と出会っていても、住んでいる世界が違い過ぎて好きになることもなかっただろう。
小躍りしながら返信を書く。
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さっそくのお返事ありがとう、E子ちゃん。
とっても素敵な写メをどうもありがとう。
こんな私を信頼してもらえて、とても嬉しいです。
鉄は熱いうちに打てって言葉通り、E子ちゃんの気持ちが熱いうちにお会いしませんか?
私の写メを添付しますので、こんなので良かったら検討してください。
平日の夕方以降ならだいたいいつでも時間を作れます。
今週だと、水曜か木曜の夕方以降なら確実に大丈夫です。
いかがでしょうか?
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本当は彼女の容姿を褒めたたえたかったのだが、下手に警戒されては元も子もない。あえて「素敵な写メをどうもありがとう」とあっさり褒める程度にしておいたのだ。
そして、パソコンの前で身じろぎもせずに待つことにした。