「いつかT子ちゃんがお泊りしてくれたら、俺の手料理をご馳走するね」
「ほ、本当ですか? 楽しみです♪」
部屋に入ると、まずは座って水分補給。そのまま30分くらいおしゃべりし、再会をふたりして喜んだ。
駅の改札で会った時、一瞬どうなることかと思ったが、これなら問題はなさそうだ。
「それじゃあ、そろそろシャワー浴びておいで」
「は、はい」
「このバスタオルを使ってね」
「ありがとうございます」
「仕事しながら待ってるから、慌てなくていいよ」
彼女が浴室に入ると、筆者はベッドルームのに行き、エアコンのスイッチを入れた。あらかじめ室内を冷やしておこうと思ったのだ。
10分後、T子ちゃんが浴室から出てきた。
「俺もシャワーを浴びちゃうから、ちょっと待っててね」
「はぁい」
実は、迎えに行く前に30分くらいかけて全身を綺麗に洗っていたのだが、駅までの往復ですでに汗だくだった。
ボディソープでカラダを洗い終えると、この日のために買っておいたブツ、薬用足洗いソープを取り出した。
前回のデートで、T子ちゃんは筆者の足の指10本を丁寧にシャブってくれた。この時、気持ち良さの中に、申し訳ないという気持ちもあったのだ。
ということで、通販サイトで見つけたこのソープを使って、念入りに足の指を洗った。指や足の裏はもちろん、指の付け根も丁寧にゴシゴシと。
ここまで時間をかけて足の指を洗うなんて、思えば初めてのことだ。面倒な作業ではあるが、この後に控えていることを考えれば屁でもない。
こうして、全身をくまなく洗い終え、リビングルームに戻った。
「お待たせ。それじゃあ、ベッドのある部屋に行こうか?」
「は、はい」
「さっ、こっちだよ」
「わっ、涼しい」
「こっちの部屋のエアコンのほうが性能がいいんだ。寒くなったら止めるから、遠慮しないで教えてね」
「はい。大丈夫です。ちょうどいい感じです」
「それじゃあ、ゆっくり愛し合おうか?」
「はい!」