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 それから1か月半以上が経過した。その間、R子ちゃんからは様子伺いのメールが数回届いていた。彼女は筆者のtwitter(@tokosyo5)もチェックしているようで、それに合わせてメッセージを寄こしていたのだ。

 そして5月の最終週にまたR子ちゃんからメールが届いた。


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こんにちはショーイチさん、R子です。

6月1日から東京都のロードマップはSTEP2に移行らしいですね。
あれだけステイホームと言い続けてたのが嘘のように解放し放題に見えます。

しかし国が経済を動かすよう指示してるなら私は従うつもりです。
第二波が案外早い段階で来ると予想します、ショーイチさんにお会いする機会を先延ばしにしたくないです。

6月の1週目か2週目辺りでご都合付く日時はありますか?
私が勝手に思ってるだけですからショーイチさんのお気持ちをぜひ教えて頂きたいです、宜しくお願いします。
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 もう待ちきれなくて待ちきれなくてたまならいのだろう。こうまで言われたら応じるしかない。すぐに段取りをつけ、6月の第1週の週末に彼女と会うことにした。

 そして当日。久しぶりに渋谷に降り立った筆者はまっすぐハチ公前に向かう。その途中で、「あと数分でハチ公前に到着します」とR子ちゃんにメールを送る。

 すると、「私も渋谷に着きました。もう少しで到着します」とすぐに返信が届いた。

 そしてハチ公前で待つこと数分。メールで聞いていた通りの服装をした女性を発見。キョロキョロしながらこちらに向かってきた。

 マスクで顔は隠れているものの、間違いなくR子ちゃんだろう。スタイルもほぼこちらの想像通りだったので、がっかりすることなく彼女に話しかける。


「こんにちは、R子ちゃんだよね?」

「あ、はい。こんにちは」


 チラっとマスクを下げ、こちらの顔を見せながら挨拶を交わす。


「とりあえず歩きながら話そうか?」

「は、はい」


 どうやら緊張している様子のR子ちゃん。その緊張をほぐすため、当たり障りのない世間話をしながら道玄坂を上っていく。

 そして、百軒店通りの入り口で右折。ホテル街に入り、すぐのところにあるラブホテルにチェックインした。

 ここでようやくマスクを取って素顔を見せあうふたり。マスクを外しても、R子ちゃんの容姿は貰っていた写真と大差なかった。またもや安心する。

 その後、世間話から徐々に下ネタを開始。


「どうしてフェラチオが上手になりたいのかな?」

「ま、前の彼氏に嫌われたのって、たぶん私が下手だったからだと思うんです」

「そんなに下手だったの?」

「は、はい。顎関節症で口を大きく開けるのが苦手なんです」

「そうなんだぁ」

「こんな私でも上手になれますかね?」

「まずは実践してみないとなんとも言えないなぁ」

「ですよね?」

「今日はたっぷり教えてあげるから安心してね」

「はい!」

「あ、もちろん俺も全力でクンニさせてもらうよ」

「フフ、それも楽しみです」


 その後、別々にシャワーを浴び、ベッドインすることになった。

 室内の照明は明るいままだ。それに対し、R子ちゃんは何も言わなかった。

 彼女はこのコラムの読者なので、下手に文句を言えなかったのだろう。

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