「ショーイチさんの匂い、なんだか安心します」
「え?」
「いい匂いで、ずっと嗅いでいたくなります」
「そ、それってボディソープの匂いなんじゃないの?」
「いいえ。そういうのじゃなくて、身体から染み出てくる男性的な匂いです」
「そ、そうなんだぁ」
キュウンっ!!
体臭を褒められた途端、彼女のことが愛おしくてたまらなくなってしまった。
コンプレックスの塊である筆者は、ちょっと褒められただけで乙女モードに突入してしまうのだ。
ナツキちゃんの肩に手を置き、優しくさすっていく。
「ね、ナツキちゃんはどんなエッチが好きなのかな?」
「え?」
「どうせなら、ナツキちゃんの好きなエッチをしたいんだ。恥ずかしいだろうけど教えてくれるかな?」
「は、恥ずかしいです」
「ほら、さっきも言ったよね。俺って奉仕系のMだって。だから、俺の為に教えてほしいんだ」
「は、はい。とにかく、優しくされるのが好きです」
「うん。了解。じゃあ、思いっきり優しくご奉仕させてもらうね」
「はい!」
ギンっ!
先ほどまでピクリともしなかった愚息が急激な勢いでフル勃起する。
ナツキちゃんの下腹部に当たっているので、彼女もこちらの変化に気づいているはず。
しかし、両手を筆者の背中に回したまま抱擁を解かない。スーハーと深呼吸を繰り返すばかりだ。
ん? これって焦らしプレイなのか?
だったら我慢比べだ。時間の許す限り、ナツキちゃんの好きなようにさせようと決意する。
無言のまま5分以上は経っただろうか。まだ抱擁を解かないナツキちゃんに痺れを切らしてしまった。
「ね、そろそろ始めたいよ」
「も、もう少しだけこのままでいさせてください」
「でも、だんだん汗臭くなってきたんじゃない?」
「平気です。ずっといい匂いです」
彼女は匂いフェチか何かなのだろうか? じれったくも思うが、褒められているので悪い気分ではない。
筆者も匂いで興奮するタイプなので、もしかしたら彼女も同じなのかも?
そこで、お返しとばかりにナツキちゃんの頭皮の匂いを嗅いでみることにした。