サーッ
チンコが萎むのと同時に、もの凄い勢いで賢者タイムがやってきた。
「じゃ、シャワー浴びておいで」
有無を言わせない口調でナツキちゃんに告げる。
その後、言葉少なめに帰り支度を終える。連絡先の交換もせず、再会の約束もしない。
ホテルを出て駅に向かう。そして、駅の手前数十メートルのところにある喫煙所の前で「俺はここで一服してから帰るよ。気をつけて帰ってね」と告げデートが終わった。
果たしてあの傷跡の正体は何だったのか? 彼女は今日のエッチに満足してくれたのだろうか? 賢者タイムの時にもう少し優しくしてあげるべきだったか?
喫煙所で一服しながら様々な疑問が頭をよぎった。
だが、二度と会うことはないだろうから、考えても意味はなさそうだ。
(文=所沢ショーイチ)