「ね、シオリちゃん。今日はどんな風に愛されたい?」
「そ、そうですねぇ」
「ほら、今更恥ずかしがるような関係じゃないでしょ? どんな要望でも絶対に嫌って言わないから教えてよ」
「は、はい。それじゃあ、たくさんキスしてほしいです」
「え? キス? それはどうしてなの?」
「ショーイチさんとキスしているところばかり思い出してたんです」
これは意外な返答だった。クンニではなくキスを思い出していたとは…。嬉しさ半分、ガッカリ半分といった複雑な気分だ。
「クンニは思い出してくれなかったの?」
「もちろん思い出してました。で、でも、今日はアソコを舐められるより、たくさんキスしてほしいんです」
肉体的な快楽より、精神的な何かを求めているのだろうか。
「うん。分かったよ。たくさんキスしながらイチャイチャしようね」
「はい♪」
もっと会話を楽しみたかったが、シオリちゃんのオッパイがそれを許してくれなかった。
彼女がしゃべるたびにHカップバストがたゆゆんと揺れ、「早く揉んで吸って舐めてくれ!」と訴えているように見えたからだ。
「それじゃあ、先にシャワー浴びておいで」
そう声をかけると、待ってましたとばかりに彼女が浴室に向かった。
いつもならここで窓際に向かい煙草に火を点けるところだ。しかし、今回は我慢することにした。
「たくさんキスしてほしい」と言ってくれたのだから、嫌というほどその願いをかなえてあげたい。そのためにはニコチン臭を少しでも消しておきたかったのだ。
そこで、シオリちゃんが浴室に入ったのと同時に歯磨きを開始することにした。
シャコシャコシャコ…
彼女が浴室から出てくるまでの時間、10分以上かけて歯磨きを行う。そして入れ替わりでシャワーを浴びることに。
部屋に戻ると、口内洗浄薬を口に含みながら温かいお湯で手の平を温める。
ネロロン
準備を終えた後、自分の手首に己の唾液を擦りつけながら舐める。そして数十秒後、唾液が渇いたのを確認してからその周辺の匂いを嗅ぐ。これは筆者なりの口臭確認方法だ。