待ち合わせ場所は、定番の新宿アルタ前。まだ見ぬトワちゃんの姿を想像しながら待っていると、時間ちょうどにそれらしき女性を発見した。
う、ウヒッ! こりゃ、上玉じゃね!?
スレンダー体型で、顔立ちも整っていたトワちゃん。ゆっくり彼女に近づいていくと、かなりの美形であることが判明。
芸能人で例えるなら、アイドルグループ「ラストアイドルファミリー」LaLuce(ラルーチェ)の大石夏摘に似た感じだった。
清楚で美形で可愛らしいトワちゃん。出会える系サイト遊びでは滅多にお目にかかれないタイプで、
筆者のテンションはいきなりレッドゾーンに突入!
思わず“ムフーッ!!”と鼻息が荒くなってしまう。これだけ可愛いと、彼女のアナルに舌を差し込んで…。
ハッ! いかん!!
エロいことを考えている時の筆者の顔は、自分でもドン引きするくらい醜いのだ。表情を引き締めるため、脳内でゆりやんレトリィバァを想像することにした。
しゅるるるるる…。
冷静さを取り戻すことに成功。口角を気持ちツリ上げ、優しそうな表情を浮かべながらゆっくり彼女に近づいていく。
「こんばんは、トワちゃんかな?」
「は、はいっ」
「サイトで約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「こ、こちらこそ、よろしく、お願いします」
筆者は挨拶する時に気をつけていることがある。それは、相手を慌てさせないように、できるだけゆっくりしゃべることだ。しかし、トワちゃんはこちらの想像以上に緊張している様子だった。
こういうガチガチに緊張している女性を相手にするのも大好きだ。カチンコチンに凍っているアイスを常温で徐々に溶かしていく感覚に似ていて、自分の努力で食べごろに導いていくのが楽しいのである。
いつもならここで相手を褒めまくるところだが、ここまで緊張していると逆効果かもしれない。そう判断し、会話の方向を変えることにした。
「今日は思ったほど寒くなさそうだけど、トワちゃんは大丈夫?」
「え? あ、は、はい」
「最近は寒暖差が激しいから、毎日何を着るか迷っちゃうよね?」
「そ、そうですね」
「ここだと風が当たるから、とりあえず地下に下りようか?」
「は、はい」