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ありがとう、K子さん。
めちゃくちゃウレシイです!!
では、今日の13時に池袋の待ち合わせスポット「イケフクロウ」前で待ち合わせしましょう!
私の携帯番号は、
090********
です。
非通知でも構わないので、気軽に連絡してくださいませ。
あ!
それと、私の携帯アドレスをお教えしておきます。
*****@softbank.ne.jp
以後は、こちらの携帯のほうに連絡いただければと思います。
念のため、自宅を出る前にまたメールしますね。
K子さんも自宅を出るタイミングあたりで連絡してもらえると助かります。
では!
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こうして、約束は無事に成立した。
メールを貰ってから実際に会うまで10時間もないのは、稀なケースだ。出会える系サイトなら、メールから会うまで10分かからないということもザラだが、女性読者とこうもトントン拍子に話が進んだのは初めてのことだった。
まだまだ仕事は残っていたが、万全な体調でK子ちゃんに会えるよう、睡眠を取ることにした。そして、数時間後に起床し、外出の準備を始めるのだった。
約束の時間の10分前に“イケフクロウ”に到着。すると、K子ちゃんらしき女性の姿がそこにあった。
め、目立つなぁ…
マスクで顔を隠すことなく、背筋をまっすぐに伸ばし立つK子ちゃん。まさに“凛とした佇まい”といった感じだ。
「お待たせ。ショーイチです。今日はよろしくね」
「初めまして。K子です」
「メールもらった後、事務所のHPやブログで写真をたくさん見てたから間違いようがないよ」
「ショーイチさんも写真通りですね」
「え? そ、そうかな?」
「はい。他の女性も言ってるように優しそうなので、安心しました」
「う、うん。神に誓ってK子ちゃんの嫌がることはしないからね」
「フフ、神に誓ってですか?」
「ブッダにもイエスにも誓うよ。無神論者だけど」
「その辺りは信用してますので…」
「じゃ、早速だけど、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「はい。よろしくお願いします」
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