「まずはお茶でも飲んでゆっくりしようか?」
「は、はい」
途中で寄ったコンビニで購入したペットボトルのお茶を飲むことに。
「どう? 緊張してきたかな?」
「は、はい。少しだけ緊張してきました」
「お、俺もなんだ。今、すっごくドキドキしてるんだよ」
「ほ、本当ですか? 慣れてそうに見えますよ」
「んなことないって! ほら、俺のココ触ってみる? すっごくドクンドクンしてるから」
股を広げ、股間を指さしながら言ってみた。
「フフ、ショーイチさんエッチ過ぎますぅ」
「だから言っておいたでしょ? セイナちゃんの考える何百倍もエロいって」
「そ、そうでしたね」
「エッチの前にもう少しおしゃべりしようか?」
「は、はい」
「じゃあ、そうだなぁ、セイナちゃんの経験人数を教えてくれるかな?」
「け、経験人数ですか? さ、3人です」
風俗嬢のインタビュー取材の時と同じように「得意技は?」とか聞いてしまいそうになる。これも職業病というやつかもしれない。
インタビュー口調にならないよう気をつけながら会話を進める。
「意外と少ないんだね。セックスは好きなの?」
「そ、それがよく分からないんです」
「ん? もしかしてイッたことがないとか?」
「は、はい。ムラムラすることはありますし、気持ちいいとは思うんですけど…」
「今までの人たちはちゃんと愛撫してくれた?」
「あ、愛撫ですか?」
「うん。たっぷりマンコ舐めてもらったりとかさ」
「な、ないです! そ、そういうのもされたことがないんです」
「え? 本当に? クンニされたことないの?」
「は、はい。そんなにおかしいことですか?」
「うん! 正直に言うね。今日セイナちゃんを見た時、俺は“ヤリたい”じゃなくて“このコのオマンコ舐めたい”って思ったくらいだよ」
「ええっ、なんですかそれ!?」
「変だよね? でも、俺は射精よりもクンニのほうが大好きなんだ。だから今日はセイナちゃんのオマンコをたくさんペロペロさせてもらいたいな」
「は、恥ずかしすぎます」
「え? もしかして嫌?」
「い、嫌じゃないです。でも、本当にされたことがないので」
「じゃあ、今日はたっぷり経験してみようよ。セイナちゃんは何もしないでベッドに寝てるだけでいいからさ」
「え?」
「俺がたくさんご奉仕するから、女王様になった気分でいてよ」
「じ、女王様ですか?」
「あ、誤解しないでね。SMとかそういう変態チックなことじゃないよ。ただ俺が一方的にご奉仕するだけだからさ」
「そ、それでいいんですか?」
「うん。好きなコに喜んでもらうことが、俺にとっての幸せなんだ」
「そ、そんなぁ…」
これも作戦だ。会話の最中にポロっと本音が出てしまったかのように「好きなコ」と言ったのだ。
その一言に素早く反応したセイナちゃん。恥ずかしそうにうつむいてしまった。
見た目が綺麗なので褒められることに慣れていそうだと思っていた。しかし、案外ウブだったようだ。
これ以上畳みかけても彼女を恥ずかしがらせるだけだろう。まだまだしゃべり足りなかったが、セイナちゃんをシャワーに促すことにした。