「だ、だめぇっ!」
またもや大きな声で制止してくるセイナちゃん。「嫌よ嫌よも好きのうち」というのは男の勝手な妄想にしか過ぎない。「嫌よ」と言われたので素直に腰と手の動きを止める。
「やっぱり怖い?」
「は、はい。このまま気を失ってしまいそうで…、怖いです」
「うん、無理はさせたくないよ。それじゃあ、そろそろイクね」
「は、はい」
ディープキスしながらラストスパートを開始する。
ふぅ。
少しだけ余韻を味わってからチンコを引き抜く。そしてコンドームの処理を始める。
こちらの体液とセイナちゃんのマン汁が交じり合ってグチョグチョになっているコンドーム。
怖いもの見たさでその匂いを嗅ぎたくなったがグっと我慢。
「ありがとうね。とっても気持ち良かったよ」
「こ、こちらこそありがとうございます」
「そんなに怖かったかな?」
「は、はい。いつもの何倍も気持ち良くって、目の前が真っ白になっちゃって…」
「そうだったんだぁ。イカせられなくてゴメンね」
「い、いえ! 本当にありがとうございます。会えたのがショーイチさんで本当に良かったです」
なかなか嬉しい事を言ってくれるセイナちゃん。
だが、あの強烈なオイニーのせいで再会の約束をする気は完全になくなっていた。
しかし、顔だけ見てると本当に可愛い。2度目はないと思っていたが、もう100回くらいはエッチしてもいいかも?
翻意した筆者は帰り支度の最中に連絡先の交換を提案。すんなり了承してもらい、再会を約束することに成功したのだった。
その後、駅の改札口までセイナちゃんを送っていきデート終了。その足で地上の喫煙所に向かい、一服することにした。
ヅーんぬッ!
喫煙所に到着して煙草を指で挟んだ瞬間、またオイニーが漂ってきた。手マンしていた右手の中指にオイニーがこびりついていたようだ。
エッチの前に念入りに手洗いする筆者だが、事後はそこまで丁寧に洗わない。そのせいでオイニーが消えていなかったのだ。
そのままでは吐き気をもよおしそうなので、左手で煙草を持って吸うことに。
それにしても、本当に臭かった。もし彼女にナマ挿入していたら、愚息に匂いがこびりつくのは間違いないだろう。
定期的にエッチしているセフレたちに不審がられそうなので、セイナちゃんと再会しても絶対に生ハメはしないと心に誓うのだった。
(文=所沢ショーイチ)