アルタ前を離れ、ホテル街に向かって歩き始める。
いつもなら待ち合わせ場所でもう少し会話するのだが、なにしろ相手は人妻だ。
しかも、真昼間の待ち合わせなので、万が一彼女の知り合いに目撃されても大丈夫なように気配りしたのだった。
「今日はいい天気だね。新宿にはよく来るのかな?」
「そ、そうですね。月に1、2回くらい買い物で来ます」
「家からは近いのかな?」
「電車で30分くらいです」
「そうなんだぁ。それじゃあ、知り合いに見られても大丈夫なように、あまり近づかないようにするね」
「あ、ありがとうございます」
「それにしてもビックリしたよ」
「え?」
「ルミちゃんが若くて綺麗だから、違う人なんじゃないかってドキドキしちゃったよ」
「そ、そんなことないです」
「いやいや、そんなことあるって。20代後半とかに間違われたりしない?」
「そ、そこまではないです」
「本当に? 余裕で通用しそうだけどなぁ」
「し、ショーイチさんこそ若々しいですよ」
「え? 俺?」
「はい。写真いただいてましたけど、本当に若々しいですね」
「あ、ありがとう。でも、写真よりずっとスケベそうな顔してるでしょ?」
「そ、そんなことないです。優しそうなので安心しました」
「あっ! ダメだよ。こういう優しそうなやつに限って危ないんだから、見た目ですぐ信用するのは危険だよ」
「そ、そうなんですか?」
「うん。でも、俺は正真正銘スケベなだけで、人畜無害だから安心してね」
「フフ、分かりました」
ルミちゃんはかなり緊張しているようだったが、話しているうちに少しリラックスし始めた。まだ笑顔は見せてくれないものの、焦らずじっくり時間をかけて心の距離を縮めていくしかない。
「このまま歩いていくとラブホテルに着いちゃうけど、俺で大丈夫かな?」
「え?」
「もし嫌だったり、気持ち悪いと思ってたら、無理しなくていいよ」
「そ、そんなことないです」
「お願いだから無理はしないでね。女性に無理強いしたり、嫌な思いをさせたくないんだ」
「は、はい」
「だから、ここで断られても絶対に怒ったりしないよ。正直に言っていんだからね」
「本当に大丈夫です。このままついていきます」
「ありがとう、ルミちゃん」
心の中で、ガッツポーズ&雄叫びをあげる筆者。
彼女と合流してからというもの、愚息はギンギンに勃起しっぱなしだ。ポケットに手を突っ込んでチンポジを修正しながら、会話を続行させた。