すぐにチンコの角度を元に戻し、ピストンを再開させた。
しかし、一度痛みを感じてしまったアイカちゃんの顔は少し歪んだままで、苦痛に耐えている感じだった。
騎乗位や後背位でのピストンも試したかったが、これ以上突くのは、痛みを与えるだけで逆効果になってしまうかもしれない。
こうなったら、さっさと射精してエッチを終わらせたほうが彼女のためだ。
遥か遠くでのんびりしていた発射の前兆が、脳内でGOサインが出たことで、全速力でやってきた。発射を遅くさせることはまったくできないが、早めることはいくらでもコントロール可能なのだ。
「そ、そろそろイクよ」
「は、はい」
腰を加速させたくなる気持ちをこらえ、ゆっくり腰を前後させながら射精することに成功した。
ふぅ。
少しだけ余韻を味わってからチンコを引き抜き、後処理を始める。
「ゴメンね。チンチンが当たって痛かったのかな?」
「は、はい。だって、ショーイチさんの大きいんだもの」
「俺のが大きい? それは違うよ。俺のチンチンって、日本人の平均サイズより1、2センチ小さいんだから」
「そ、そうなんですか!?」
「もしかして、初めての相手のチンチンはもっと小さかったの?」
「よ、よく覚えてないですけど、たぶんそうだったと思います」
「そうなんだぁ。でも、まだエッチの回数が少ないんだから、痛くなって当然だと思うよ」
「そういうものですか?」
「うん。それが普通だよ。だからあまり気にすることないからね」
「はい。ありがとうございます」
お互い帰り支度するなか、連絡先を交換した。
「もしまた遊びたくなったら、いつでも気楽に連絡してね」
「は、はい。その時はよろしくお願いします」
「回数をこなせば、少しずつ気持ち良くなってくると思うからさ」
「はい。そうなるといいんだけど…」
ホテルを出て、駅までアイカちゃんを見送ることに。しかし、来る時と違ってアイカちゃんはあまりしゃべりたがらない様子だった。
気持ち良くなってもらうどころか、痛みを与えてしまった。全面的に筆者に非があるのは間違いない。
こりゃぁ、二度目のデートは絶対に実現しそうにないなぁ…。
今回は30歳ちょっとの年の差だったが、10年後には40歳年の離れたコとエッチできることになる。さらに20年後には、50歳も年下のコと…。年を取ることがこんなに楽しみだなんて、若い頃にはこれっぽっちも想像できなかったなぁ。
(文=所沢ショーイチ)