今回が、彼女の“出会える系サイト初デート”だったとは驚きだ。
アイカちゃんのように、サイトに登録したものの、実際に会うことに二の足を踏んでいる女性は案外多い。筆者の優しさのゴリ押しメールと写メの送信が、彼女の恐怖心を取り去ったのだろう。
「アイカちゃん!」
「はい?」
「安心してね。絶対にアイカちゃんの気持ちを裏切ったりしないからね」
「フフフ、ありがとうございます」
「神に誓って、アイカちゃんの嫌がることや痛いことはしないよ」
「やっぱりメールの印象通りですね。この人なら大丈夫そうって、最初のメールで思いましたから」
「そ、そうなんだ。でも、写メを貰って引いたりしなかった?」
「どうしてですか?」
「ほら、俺って超ぅぅぅスケベそうな顔してるでしょ?」
「そんなことないですよ。真面目そうに見えましたよ」
「それはアイカちゃんがまだ若いからだよ。世の中には、俺みたいな草食系の顔してるスケベおやじがたくさんいるんだから」
「フフフ。でも、優しいのは間違いないんですよね?」
「うん。優しくエロいことたくさんしちゃうからね」
「え、エロいことですか?」
「そりゃそうでしょ。まさかここまで来て嫌になっちゃった?」
「そ、そうじゃなくて、私、まだエロいこととかよく分からなくて…」
もじもじしながら、急にうつむいてしまうアイカちゃん。何か言いにくいことがある感じだった。
ここは黙って待つのではなく、こちらから導いてあげるべきだろう。
「よく分からないってことは、経験が少ないのかな?」
(コクン)
「処女ってわけじゃないよね?」
「は、はい。高校の時に1回だけ…」
「えっ? それじゃあ、経験人数もひとりで、エッチの回数も1回ってことなの?」
「そ、そうです」
さっきまでこっちの顔をしっかり見て話していたが、この話題になってから、アイカちゃんはずっと下を向いたままだった。経験の少なさを恥じているのかもしれない。
「それじゃあ、今日は焦らないで楽しもうよ。どこが気持ちいいか、いろいろ探しながらさ」
「は、はい」
「アイカちゃんはベッドの上で寝てるだけでいいからね」
「え?」
「俺がいろいろご奉仕させてもらうから、『それダメ』とか『それ続けて』とか指示してくれるだけでいいよ」
「それって、変じゃないですか?」
「変じゃないよ。俺って、ご奉仕系のエッチが大好きなんだ。だから、俺にとっては普通のことだよ」
「わ、分かりました。それじゃあ、ショーイチさんにお任せしますね」