【風俗嬢・処女喪失話】メジャーデビュー直前のギタリストに捧げた処女


 セイラさんを部屋に招き入れた彼は、シャワーを浴びるように促し、ベッドルームに誘った。

 シャワーを浴びている時、セイラさんがふと胸の辺りを触ると、自分でもわかるほどに鼓動が速くなっていた。温かいシャワーを浴びていても、緊張でこわばったカラダを冷たく感じた。

 
「だから、彼に抱きしめられた時、男の人のカラダってこんなに温かいんだ~って感じたの。部屋を暗くしたんだけど、港区なんで夜でも街は明るくて(笑)。その灯りが部屋に差し込んできて、彼のカラダがハッキリ分かって恥ずかしかった」

 
 セイラさんのこわばったカラダをほぐすように、彼は優しく触れてきた。そのうち、子宮周辺が「生理時とは違った違和感、というか疼いて…」きたという。ただ、いざ彼自身を受け入れようとしてもカラダはこわばったままで、入り口が締まって挿入を許さなかった。その後、先端を少しずつ入れ、約1時間をかけて貫通した。

 
「痛みはそんなになかったかな。たぶん、血もそんなに出なかったと思うけど、もう覚えていないわ(笑)。それよりも、『あ~、これで心おきなく風俗で働いて稼げる!』って安心したことを覚えてる」

 
 風俗で働くことに抵抗がなかったのかを聞けば、「そのギタリストを支えられると思うと、後ろめたさとかなかった」とセイラさんは答えた。

 その後、風俗で働くことで性的な部分が開発・開拓されていく喜びを知り、プライベートでのセックスの相手は誰でもよくなっていったという。そのため、店の外で客にも会うようになり、貢がれて、二十歳前の女性としては贅沢過ぎるほどの生活をするようになった。

 その一方でギタリストとの付き合いは続けたが、彼がメジャーデビューすると、事務所のチェックが厳しくなり、以前ほど自由に会えなくなった。しかし、そのバンドの売り上げは芳しくなく、1年で契約を打ち切られることに。

 
「当たり前だけど事務所のサポートも打ち切られて、彼は私が処女を捧げたマンションも追い出されたの。それで、都内の安いアパートに引っ越して…。それでもまだ私は彼が好きだったから、彼の部屋にはよく行ったけど、やっぱりフカフカのベッドの上と、せんべい布団でエッチするのでは…」

 
 その後、彼が他のファンとも付き合っていたことが発覚。19歳になっていたセイラさんは「ダメだ、こりゃ」と思い、彼に会わなくなり、自然消滅となった。

 それでもセイラさんの音楽好きは変わらず、お気に入りのバンドを見つけては気になるメンバーに貢ぎ、気付けば結婚もせずに、あらゆるジャンルの風俗店を渡り歩き、四十路も半ばを過ぎていた。

 さて、このギタリストだが、時折テレビなどの『あの人は今!』的なコーナーで見かけるという。「髪の毛は薄くなってるし、太ったし、興醒めよ。それだったら、今、頑張っている若いバンドマンを追っかけていたほうが有意義よ。もう、息子を応援する感覚だけど(笑)」とセイラさんは笑った。これからもお気に入りのバンドがあるかぎり、彼女は風俗業界にいることになるのかもしれない。
(文=子門仁)

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【女のコのデータ】
名前:セイラ
年齢:46歳
出身:埼玉県
現在勤務するお店:池袋の熟女系デリバリーヘルス
キャリア:26年(取材時:2017年9月)

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