ピンク映画のミューズ・朝倉ことみインタビュー!! いかにして彼女は愛される存在になったのか ~『OP PICTURES+フェス』いよいよ開催~

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――今年5月5日に授賞式のあった『第28回ピンク大賞』で、2015年に新作公開された成人向け映画41作の中から『痴漢電車 悶絶!裏夢いじり』は最優秀作品賞を始め全7部門を独占しました。『情炎の島 濡れた熱帯夜』も優秀作品賞に輝きましたが、朝倉さんは2作の演技が評価されて主演女優賞と新人女優賞のW受賞を果たしました。最初に報告を聞いた時はどんな気持ちでしたか。

「マネージャーから電話で報告があったんですけど、『え~!』って驚きしかなかったですね。獲れたらいいなぐらいの軽い気持ちはあったんですけど、こんなに早く結果が出るなんて思ってもいなかったし、私的にはタイミングと作品に恵まれていたのかなと思います。

『痴漢電車 悶絶!裏夢いじり』は山内監督のお正月作品ということで、共演者もすごい方ばかりだったし、皆のおかげで作品が評価されて、そこにたまたま私が主演させていただいたぐらいの感覚でした。しかも、その年に『犯る男』としてテアトル新宿でも公開されて、その流れは自分でもビックリでした。こういう結果をもらえたので、もっともっと頑張らなきゃなって刺激にもなりましたね」

――『よみがえりの島』は山内監督のオリジナル脚本ですが、朝倉さんの当て書きなんですよね。

「1本目が暗い役柄だったので、大蔵映画さんが山内監督に『もうちょっと笑顔のある感じで』とリクエストしたそうなんです(笑)。ほぼ前作と同じキャストとスタッフさんなんですけど、色で言うなら『犯る男』は黒で、『よみがえりの島』は白と真逆になっています」

 

20160818OPMcyzo01.jpg※画像:『よみがえりの島』より (C)OP PICTURES

 
――スタッフが同じだと、気持ちの上でもやりやすかったんじゃないですか。

「1本目はすごく緊張していて、スタッフさんとどう接していいのかも分からなかったですね。根本的に人見知りだし(笑)。それが2本目では緊張もほぐれて、山内監督ともどう演技したらいいか積極的に話せるようになりました」

――演技面で自分の意見を言うことも多いんですか。

「すごく小さいことですけど、たとえば『この場面で彼女は靴をそのまま脱ぎ捨てていっちゃうのだろうか。この子の性格なら急いでいても靴を戻すんじゃないかな』とか感じたことがあったら伝えますね。山内監督が1本目の時から、『こうしたら面白いんじゃないかとか、こういうことをやってみたいとか、自分の思うことをぶつけてほしい』と。『この役はあなたのものだから、ただ僕が演出しただけではつまらない。だから思うことがあったら随時言ってほしい』と言ってくださったので、遠慮せずに伝えられたんですよね」

 

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