約束の場所で待っていると、メールで聞いていた通りの服装の女性が現れた。
ムムっ!?
かぁなぁりぃ、微妙だ。
パっと見はお笑いコンビ「ニッチェ」の近藤くみこをホンのちょびっとだけ不細工にした感じ。だが、300メートルくらい離れたところから見れば、JUDY AND MARYのYUKIに見えなくもない。
一瞬たじろいでしまったが、すぐに猛省。見ず知らずの女性のマンコを舐められるだけでも幸せだと思わなければ罰があたってしまうではないか。
覚悟を決め、筆者のほうから近づいていき声をかけた。
「こんばんは、ミナミちゃんだよね?」
「あ、はい。ショーイチさん?」
「うん。さっき【ワクワクメール】で約束したショーイチだよ。今日はよろしくね」
「わ、良かったぁ。優しそうな人で」
「そ、そうかな」
「はい。安心しました」
「そりゃ良かった。じゃ早速だけどホテル行く? それとも軽く食事でもする?」
「えっ、それじゃあまず食事したいかも」
って、おい!
こっちが食事でもするかと聞いたのはあくまでも社交辞令に決まってるだろがっ!
まさか食事に行きたいと答えるとは。想定外の事態だが、今さらダメとは言えない。仕方なく、1皿が定額料金の居酒屋に向かい軽く食事をとることにしたのである。
店内に入り、席に着くとメニューにかぶりついて悩み始めるみなみチャン。
はぁ、早く家に帰りたい。
そんな彼女の姿を見てゲンナリしまくる筆者なのであった。
ビールとから揚げとナントカ豆腐と肉じゃがを頼むみなみチャン。筆者はウーロンハイと枝豆を注文するに留めた。今からエッチしようというのに、脂っこいモノを頼むみなみチャンにガッカリしまくりである。
軽い世間話をしながら飲み喰いし、彼女の皿が空になったところで店を出ることを提案した筆者。このタイミングを逃したら更に食事を注文しそうな勢いだったからだ。
これが街中を連れ回したくなるような可愛い娘だったらいくらでもご馳走してあげるところだが、みなみチャン相手ではこの辺りが限界だろう。
名残惜しそうなみなみチャンだったが、こちらが強めに提案したおかげで大人しく従ってくれた。