14年目の決断! レジェンド女優・森下くるみが遂に正式引退を発表!!

KDD-003-01.jpg『LAST LEGEND 森下くるみAV引退記念[プレミアムBOX]』DISC 01より

 AV業界初のセルメーカー専属女優として14年にわたって活躍してきたカリスマAV女優・森下くるみ(32)が、2011年11月をもって正式にAV界から引退することを発表した。

 1998年9月、19歳の時に『うぶ』(ソフト・オン・デマンド)にてデビューを果たし、純朴なロリータフェイスとガチンコセックスで一躍人気女優の仲間入りを果たした森下。当時はビデ倫系メーカーが主流の時代で、セル系AVメーカーはインディーズと呼ばれ出演女優も企画女優と呼ばれる無名女優もしくは、セル落ち女優と呼ばれる元ビデ倫メーカー専属女優たち。内容も過激さを売りにするものばかりで、業界内でも格下のものとして扱われていた。

KDD-003-03.jpg『LAST LEGEND 森下くるみAV引退記念[プレミアムBOX]』DISC 03より


 しかし、その均衡を崩すきっかけとなったのが森下くるみだった。正統派美少女でありながら、ベテラン男優たちを相手に濃密なガチンコセックスを披露し、屋外露出、強制フェラ、アナルファックなどハードなプレイを次々と解禁。9作目の『特濃くるみるく』では大量ぶっかけに挑み、初の2万本セールスを記録するまでに。その一方、AVの枠を超えた本格官能ドラマ『全裸若女将』や、AV界の父親ともいうべき存在のTHOJORO監督とのハメ撮りドキュメント『青い性欲』など、数々の名作を生み出し、セル系AVの質と認知度を引き上げることに貢献し、瞬く間に平成AV史になくてはならない名女優となっていった。

KDD-003-06.jpg『LAST LEGEND 森下くるみAV引退記念[プレミアムBOX]』DISC 06より

 そんな彼女の存在は多くのAV女優にも影響を与えた。販売不振から引退を迫られていた及川奈央が、彼女の作品を研究したことで人気女優となったことも有名な話で、2003年には『ミリオンスペシャル ヌードの森 メモワール・レズビアン』で夢の競演を果たした。

 また彼女の人気を確固たるものとしたのは、類まれなるサブカル的センス。イラスト、漫画、執筆、音楽活動などを通じ、独特の森下くるみワールドを形成。2007年に発表した自叙伝『すべては「裸になる」から始まって』では、AV女優をやっている一人の女という立場から、セックス感、恋愛観、得意な仕事内容などを綴り、そのズバ抜けた文才が話題に。映画化が決定し、来年2月には劇場公開が予定されている。ちなみに、森下の役を努めるのは、元AKBメンバーの成田梨紗。裸で泡まみれになるセクシーシーンが早くも話題となっている。

KDD-003-10.jpg『LAST LEGEND 森下くるみAV引退記念[プレミアムBOX]』DISC 10より

 数々の伝説を作り上げてきた森下くるみ。その引退を記念して『LAST LEGEND 森下くるみAV引退記念[プレミアムBOX]』がドグマより発売される。なんとデビュー作『うぶ』から夏目ナナとの競演で話題となった2006年発売の最終作『ストリッパー』まで55作品を収録。メーカーの枠を超えて実現した10枚組1448分にも及ぶ大ヴォリュームの完全保存版で、森下くるみヒストリーが詰め込まれた奇跡のDVDボックスである。

11121427_4ebe03bc212ba.jpg『LAST LEGEND 森下くるみAV引退記念[プレミアムBOX]』
収録作品の詳細や購入は「ドグマ」公式サイト

「マ●コで演技をしろよッ!!」

 彼女の記憶を振り替える時、必ず思い出すのがこの台詞だ。2005年『蔵の中~あの世と この世が まぐわるエロス~』(MOODYZ/共演:南波杏)の撮影中、師匠であるTOHJIRO監督が彼女を叱咤した一言なのだが、正直、その意味は周りの人間には理解不能。スタッフも取材陣も目を丸くする中、彼女はつぶらな瞳に闘志を浮かべて大きく頷くと、路上に佇みただ遠くを見つめるだけの演技を何度も何度も繰り返した。

 こうしたTOHJIRO監督の厳しい指導の下で磨かれていった独特の演技力は、今年、映画『神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴りやまないっ』の中で不思議な魅力となって披露されている。離婚寸前まで追い込まれた崖っぷち三十路母として登場する女優・森下くるみは、AV女優・森下くるみとは違う顔をしている。しかし、マ●コから発せられているであろう生々しいまでの迫力は少しも変わってはいない。彼女はどこにいても1人の女であり、それはこれからも、何をしていても変わることはないのだろう。
(文=文月みほ)

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■森下くるみの日常雑記 「森下くるみの間」

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