「ごめんね。待たせちゃったかな?」
「い、いいえ。私が早く来すぎただけですから」
「いいや。どう考えても俺が悪いよ。30分くらい前に到着してカンナちゃんを待つべきだったね」
「フフ、それは大げさですよ」
「あ! 挨拶が遅れちゃったね。さっき【PC★MAX】(https://pcmax.jp/)で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「あ、はい。カ、カンナです。こちらこそよろしくお願いします」
「じゃ、早速だけど俺の顔を見てくれる?」
「え?」
マスクをズラし、こちらの顔を全部見せる。
「実物の俺はこんな感じだけど、大丈夫そうかな?」
「ど、どういうことですか?」
「ほら、実物の俺って写真より何百倍もエロそうでしょ? もし無理そうだと思ったらここで断ってくれていいんだからね」
「そ、そんなことしませんよ」
「本当に? 絶対に怒ったりしないから正直に言っていいんだよ」
「ぜ、全然大丈夫です! いただいていた写真通りですよ」
「あ、ありがとう。それじゃ、このままホテルに行くってことでいいかな?」
「は、はい。でも、ショーイチさんは私の顔を見なくていいんですか?」
「大丈夫だよ。カンナちゃんはホテルに入るまでずっとマスクをしていていいからね」
「あ、後でガッカリするんじゃありませんか?」
「そんなのあり得ないよ。女性の価値を顔の良し悪しで判断するような男じゃないからさ」
「わ、分かりました。それじゃあよろしくお願いします」
池袋駅北口の階段を上がり地上に出る。そして徒歩3分ほどのところにあるラブホテルにチェックイン。
室内に入りマスクを外すカンナちゃん。
うーん、やはり可もなく不可もなしといった感じだなぁ。
彼女の顔は、お笑いコンビ「相席スタート」の山﨑ケイみたいな感じだった。明日には思い出すことができないようなタイプで地味系とも言える。
とりえあえず彼女の顔の印象を伝えるべきだろう。しかし、「目」は細目で、「鼻」は団子鼻だった。こういう時は唇の形を褒めるのが一番無難だ。