おおっ!! なかなか可愛いじゃん!
彼女の顔は、80年代に大人気となっていたプリンセスプリンセスのボーカル・奥居香に似たタヌキ系だった。これまた筆者の大好物の顔だ。
ポイントを消費してポチったかいがあった。どうやら容姿に自信がない云々はただの謙遜だったようだ。
思いっきり楽しめることを期待して、鼻の下を伸ばしながらアタックを開始した。
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初めましてエミさん。
都内の会社員、ショーイチ・39歳です。
先ほどエミさんの書き込みを見ました。
私もエミさんと同じで3連休の前日に気持ちいいことしたいと思ってたんです!
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、是非エミさんと楽しい時間を過ごしたいです。
池袋の近くに住んでいるので、待ち合わせ時間は何時になっても大丈夫です。
あ!
お返事を貰えたら、私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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サクっとこんなファーストメールを書き上げ、ポチっと送信。
すると5分もしないうちに返信が届いた。まだ就業時間中だと思われたので、こんなにレスポンスがいいとは想定外だった。
よほどシたくてシたくてたまらないといった感じなのだろう。
その後、サクサクと話が進み池袋で待ち合わせすることが決まった。
待ち合わせ場所は池袋駅北口階段を出た所。約束の5分前に到着した筆者は、少し離れた場所から地下へと続く北口階段を凝視していた。
どんな女性が現れるのか? アレコレ想像しながらその時間を楽しんでいた。
あらかじめ写真でエミちゃんの顔を知っていたものの、このドキドキ感が大好きなのだ。
そして約束の数分前にエミちゃんらしき女性が出てきたのを確認した。
ぐ、グヌヌヌっ!
これまた難易度が高い強敵だ。彼女の体型は、ちょいポチャのカテゴリーにギリギリ入るレベルだったので何とか許せた。
しかし、頭部が異様にデカかったのだ!!
思わずお笑いタレントの“キンタロー。”を思い出してしまった。
口内に苦い味が広がる。インスタント珈琲の粉末を大さじ3杯ほど口内にブチ撒けたような感じだ。
頭部のデカい女性は決して嫌いじゃない。筆者が好きな女性芸能人には顔のデカい女性が何人もいる。
だが、“キンタロー。”クラスのデカい頭部は守備範囲外だ。そのフォルムが間抜けに見えてしまい、滑稽にしか思えないのだ。
もちろんこれは生まれつきのものなので、本人の努力でどうこうできるレベルのものではない。そう、彼女には何の罪もないのだ。