いつものようにアチコチの出会える系サイトを巡回していると、筆者愛用の【イククル】でこんな書き込みを見つけた。
このサヤカちゃんという女性が書き込んでから既に10分以上経っていたが、まだ誰からも反応はないようだった。
スルーされている理由はふたつ。まず時間帯の問題だ。平日だろうが祭日だろうが、18時から21時の3時間は最も女性の書き込みが集中する時間だと言える。それゆえ、見過ごされていた可能性が高い。
そしてもう一つの問題は、自称「ちょいポチャ」であること。
多くの男性は既に学習済みなのである。自称「ちょいポチャ」がとても危険だということを。
我々男性が考える「ちょいポチャ」と、女性が自称する「ちょいポチャ」には決して越えられない大きな隔たりが存在している。
多くの男性は、デビュー当時の河合奈保子チャンや10代のころのフカキョンのような体型を「ちょいポチャ」だと思っているのだ。
しかし、いざそういう女性と待ち合わせした際、ゆりやんレトリィバァのような体型のコが現れて絶望を味わってしまうのだ。
そんな経験を持つ男性は少なくない。それゆえ、自称「ちょいポチャ」は敬遠されがちなのである。
だが、筆者はそんな地雷原に飛び込むのを恐れたりはしない。
もしかしたら、正真正銘の「ちょいポチャ」かもしれない。若い頃のフカキョンみたいにムッチムチでエロいボディの持ち主の可能性だって微粒子レベルで存在しているはずだ。
そんなワケで、このサヤカちゃんにアタックすることを決意したのだった。
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初めまして、サヤカさん。
都内の会社員、39歳のショーイチです。
さきほどサヤカさんの書き込みを見ました。
私もサヤカさんと同じでちょうどムラムラしていたところなんです。
新宿なら10分後でも数時間後でも待ち合わせ可能です。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、ふたりで楽しい時間を過ごしたいです。
あ!
お返事を貰えたら、私の写メを送りますね。
それを見て貰ってからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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こんなファーストメールをポチっと送信。すると数分もしないうちにサヤカちゃんから返信が届いた。
きっと今か今かとスマホを握りしめながら男性からの反応を待っていたのだろう。
すぐに写メを送信し、あっさりと約束が成立したのだった。
待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。約束の5分くらい前に筆者が到着すると、既にサヤカちゃんらしき女性が立っているのを発見した。
彼女が視界に入った途端、足が止まってしまった。
身長は150センチちょっとくらいだろうか? シルエットは真ん丸といった感じで、チビタンクを彷彿とさせる。
いわゆるデブだ。
お前のどこが「ちょいポチャ」なんだ? と小一時間くらい説教したくなるような体型だった。
パっと見た感じ、体重は70キロを超えているかもしれない。