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こんばんは、イオリさん。
都内の会社員のショーイチ・39歳です。
さきほどイオリさんの書き込みを見ました!
私も人肌恋しく思っていたところなんです。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、イオリさんと楽しい時間を過ごしたいです。
あ!
お返事もらえたら私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、検討のほどお願いします。
では!
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こんなファーストメールをポチっと送信する。
この時、筆者は自宅にいたが、送信と同時に外出の準備を始める。下着を取り換え、歯磨きを行い、ヒゲを剃り始める。
すると、ヒゲを剃っている最中にイオリちゃんから返信が届いた。
すぐに話がまとまり、10分後に新宿アルタ前で待ち合わせすることとなった。
自宅から最寄駅まで5分。その駅から新宿まで3分少々。そして新宿駅からアルタ前まで2分弱。
なんとか時間ぴったりに待ち合わせ場所に到着することができた。
到着した旨をサイト経由でイオリちゃんに伝える。
彼女からの返信を待ちながら、今日のデートに思いを馳せる。
筆者にとって久しぶりのデパガだ。最後にデパガと会ったのはいつだったか?
化粧品売り場に勤務している女性とエッチしたのが最後だったはず。顔はうろ覚えだが、清潔そうで上品な体臭をしていたことを今でも強く覚えている。
以前はデパート勤務の女性と出会える系サイトで遭遇することはそんなに珍しいことではなかった。
デパートに勤めているといっても、その職種はエレベーターガールから裏方仕事までさまざまだ。憧れのエレベーターガールと遭遇したことはないが、どの女性もそれなりの見た目をしていてハズレを引いたことはなかったはず。
だが、めっきり出会える機会が減ってしまった。やはりデパート業界というのは斜陽産業なのかもしれない。
だからこそ、久しぶりのデパガ相手に燃えまくってやるぞぉぉぉぉ!
そんな事を考えていると、股間がどんどん充血してくる。
膨らんだ股間を周囲の目から誤魔化すため、ポケットに手を突っ込む。そして、スマホを確認。
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私も今到着しました!
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イオリちゃんから短いメールが届いていた。
慌てて周囲を確認する。
アレも違う、コレも違う、アレでもない、コレでもない…。こちらは彼女の容姿を全く知らない。手がかりはメールで聞いていた彼女の服装だけだ。
も、もしかして、アレか!?
隣のビルの前に佇み、うつむきながらスマホをいじっている女性を発見。服装はメールで聞いた通りのものだ。
もう一度周囲をグルっと見回すが、該当する女性は他にいなかった。
ちょっと距離があったので、顔の造作もスタイルの良し悪しもよく分からない。焦る気持ちを押さえながら、ゆっくりとその女性に近づいていく。
あと数歩近づいたら声をかけよう。そう思いながら歩を進めていると、突然イオリちゃんらしき女性が顔を上げた。