「ごめんね。結局Y子ちゃんはイケなかったんじゃない?」
「じ、実はイクってまだよく分からないんです」
「え? 今までイッたことがないの?」
「どれがイッたことになるのか知らないので、あるかもしれないし、ないかもしれないし…」
「そうだったんだぁ」
「あ! でも、今日のセックスが今までで一番気持ち良かったのは間違いないです」
「ありがとう。俺も本当に気持ち良かったよ」
手マンしていない指で彼女の髪を撫でながら余韻を味わう。
今日が初対面とは思えないくらい相性が良く、筆者は満足感で胸がいっぱいとなる。
「ね、Y子ちゃん。良かったら後でLINEの交換をしない?」
「え? してくれるんですか? 嬉しいです」
「Y子ちゃんさえその気なら、また会ってほしいな」
「う、嬉しい。たくさんのセフレがいるショーイチさんだから、私なんて1回でお終いだと思ってました」
「そんなことないよ。こちらから土下座したいくらい、本当にまた会いたいんだ」
「はい! 私ももっともっとお口でするのが上手になりたいです」
「今日ので十分上手になったと思うよ」
「いえ、もっとです。ショーイチさんが我慢できなくなってお口で出しちゃうくらい」
「え?」
「まだ私したことないんですけど、ショーイチさんのザーメン飲みたいです」
ガーン!!
鈍器で後頭部を殴られたような感覚だ。
100万回「愛してます」と言われるより、1回の「ザーメン飲みたいです」のほうが遥かに愛情の深さを感じてしまう。
次のデートは事前のシャワーで抜かず、Y子ちゃんに一度ゴックンしてもらってからセックスを始めようと決意する。
「俺もY子ちゃんをイカせてみたいよ。次はもっともっと愛情を込めるからね」
「今日以上ってあるんですか?」
「うん! エッチの回数に比例して愛情も深くなるんだよ」
「あ、飽きたりしないんですか?」
「飽きる? そんなわけないでしょ! すればするほどY子ちゃんの事が好きになるに決まってるよ」