「へ、へぇ、そうなんだぁ」
「ショーイチさんって、39歳なんですよね?」
「う、うん。ちょうど20歳差だね」
「そうですね」
「こんな年上でも大丈夫なの?」
「平気ですよ。高校の時に44歳の人とも付き合ってましたから」
「よ、44歳! それってアリサちゃんのお父さんより年上なんじゃないの?」
「いいえ。私の父は48なので…」
「へ、へぇ、そうなんだ。アリサちゃんって年上好きなの?」
「うーん、どうでしょう? でも、自分の父より年上の人は考えられないですね」
「う、うん。そうだよねぇ」
年齢のサバを読んでいたので、まさかこちらが彼女の父より3つも年上の51歳だとは思っていないだろう。
実年齢より10歳以上若く見えるこの容姿のおかげで、今まで何度も美味しい思いを味わっている。
不細工な容姿に生まれた筆者だが、若く見える不細工に生んでくれた両親に感謝するばかりだ。
「ちなみに、アリサちゃんは今まで何人くらいの人と付き合ってきたの?」
「に、人数ですか。だいたい10人ちょっとですね」
「そ、そうなんだ」
19歳になったばかりの彼女なので、かなりのハイペースだと言えよう。高校生のときに44歳の男性と付き合っていたというのだから、恋愛や性に関して奔放なのだろう。
「やっぱり多いと思います?」
「ううん。それは人それぞれだと思うし、アリサちゃんが可愛いからモテてるだけでしょ?」
「フフ、ありがとうございます」
会話の最中にさりげなく発した“可愛い”という言葉に反応したアリサちゃん。
顔をクシャっとさせながら微笑む様子に、胸の奥がキュンと締め付けられてしまった。
「あ、分かっちゃったよ」
「え? 何がですか?」
「アリサちゃんのその笑った顔だよ。そんな顔を見せられたら、誰でもアリサちゃんのことを好きになっちゃうよ」
「ええっ? そ、そんな風に褒められたことないです」
「そうなの? でもみんな言わないだけで、その笑顔にメロメロになってたと思うよ」
「あ、ありがとうございます」
そんな会話をしているうちにラブホに到着。部屋に入り、さらに突っ込んだ質問をしてみることにした。