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初めまして、アリサさん。
都内の会社員、ショーイチ・39歳です。
さきほど、アリサさんの書き込みを見つけました。
ちょうど人肌を恋しく思っていたところなので、アリサさんと楽しくて気持ちいい時間を過ごしたいです。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、デートの後で「会って良かった」と思ってもらえるよう頑張ります。
18時以降はずっとヒマしてますので、待ち合わせが何時になっても大丈夫です。
あ!
お返事を貰えたら私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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メールを書き上げ、送信ボタンをクリック。すぐに送信成功の画面に切り替わる。
どうやら上限に達する前に送信できたようだった。後はただ待つだけだ。
人によってやり方は様々だろうが、筆者はどれだけ年下のコであろうと最初のメールでは敬語を使うように心がけている。
本来なら「アリサちゃん」と呼ぶのが普通だろうが、あえて「アリサさん」と呼んでいるのだ。
さらに、コピペメールだと思われないよう、文中に3回以上は相手の名前を書くようにしている。
こういう細かい気遣いの積み重ねが、出会える系サイト遊びで成功する鍵だと言えよう。
気遣いというと難しく思えるかもしれないが、筆者は昔からこうした作業が好きなのだ。
リアル美少女ゲームを攻略しているノリとでも言えばいいのだろうか? ゲームの場合はエロい画像や動画が見られるだけで終わってしまう。しかし、実際の出会える系サイト遊びでは、セックスというゴールが存在している。
こんなご褒美がぶら下がっているのだから、頑張らないほうがどうかしているだろう。
このアリサちゃんにメールしてから5分ほどで返信が届いた。そこから数回ほどのメール交換を行い、あっさりと約束が成立したのだった。
待ち合わせ場所は新宿アルタ前。約束の5分前に筆者が到着すると、すでにアリサちゃんらしき女性が立っていた。
おろっ! ゲロマブじゃん!!
遠目からでも可愛い顔がはっきり見えた。
芸能人で例えるのなら、ここ数年でめきめきと色気を増してきた女優の広瀬アリスといった感じだろうか?
体型は広瀬アリスを一回りポッチャリさせた感じで、なんとも抱き心地が良さそうな具合だ。
ウヒっ! 19歳のくせにオトナの女の色気があるじゃねぇかッ!
駆け寄りたい気持ちをグっと抑え、ゆっくり近づいていく。
そして彼女まであと数メートルというところで向こうもこちらに気づいたようだ。