あれこれ考えているうちに、北口の階段を上り終わってしまった。ここからホテル街までは歩いて数分だ。
この辺りが限界だろう。これ以上嫌われる方向に持っていけば、こちらの狙いが相手にバレてしまうかもしれない。
「それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「はい。ショーイチさんさえ良ければ、それでお願いします」
全然良くはなかったが、筆者はようやく覚悟を決めた。
そのままホテル街に直進し、激安で有名なラブホにチェックインした。
部屋に入り、エッチな会話を仕掛ける。
「メイコちゃんは、どれくらいセックスしてないの?」
「だいたい2年ちょっとです」
「旦那さん以外とそういう関係になったこともないの?」
「全然ないですね。出会いがほとんどないので」
「そうなんだぁ。それじゃあ、性欲処理が大変だったんじゃないの?」
「そ、そうですね…」
「もしかして、自分で慰めていたとか?」
「そ、それもないです」
「えっ? それはどうして?」
「じ、自分でする方法がよく分からなくて」
「そんな難しいことかなぁ? 自分でクリトリスとかいじったりしないの?」
「わ、私、中じゃないと感じないみたいなので…」
「へ、へぇ。そうなんだぁ」
「はい。オッパイとかクリとかを触られてもくすぐったいばかりで…。へ、変ですかね?」
「ううん。そんなことないよ。中でしか感じないって女性も少なくないから普通だと思うよ」
「そうなんですね。ネットでいろいろ調べたんですけど、指を入れるのが怖くって」
「なるほどね。結婚してるから、オモチャを買うわけにもいかないんでしょ?」
「はい。だから、自分で慰めたこともないんです…」
彼女のように中でしか感じないという女性を目の前にすると、やる気がメラメラと湧き上がってくる。
俺の愛撫でメロメロにしてやんぜ!
と思ってしまうのだ。
「それじゃあ、先にシャワーを浴びておいで」
「は、はい」
その後、筆者も入れ替わりでシャワーを浴び、いよいよベッドイン。