「明日も仕事なんだよね? 何時くらいに帰れればいいのかな?」
「えっと、18時には駅に着いていたいです」
「駅って、新宿駅? それとも自宅の最寄り駅?」
「新宿駅です」
「了解! それじゃあ、絶対に遅れないように気をつけるね」
「すいません。なんだか慌ただしい感じで…」
待ち合わせが15時だったので、ホテルにいられる時間は2時間少々といった感じ。ララちゃんが相手だったらいくらでも喜んでクンニするところだが、時間が限られているのでそれは難しい。
短い時間に思いの丈を全力で出し切り、濃密な愛撫にしなければならない!
そう覚悟を決めたものの、どうしてそんなに早い時間にデートを終わらせたいのか気になってしまった。
「もしかして自宅が遠いのかな?」
「いいえ。新宿からだと20分ちょっとくらいです」
「そうなんだぁ。じゃあ、朝の早い仕事なのかな?」
「はい。お花屋さんで働いているので…」
なるほどっ!
筆者が出会える系サイト遊びで花屋の店員さんに遭遇するのは、これで4、5人目だ。彼女たちとのデートは、明るい時間に始まり、夕方前には解散というのがお決まりだった。
どうしてこうも花屋の店員さんに遭遇するのか?
たまたまなのか、遊べる時間が限られているので出会える系サイトユーザーが多いのか…。
なんてことを考えているうちに、ホテル街に到着。いつも利用している中級クラスのラブホテルにチェックインした。
いつもなら、己を焦らすため、部屋に入ってからもおしゃべりを続けるところだ。しかし、正味2時間のデートなので、
さっさとマンコを舐めたかった。
だが、こちらの焦りを見透かされるわけにはいかない。飲み物で喉を潤しながら、しばらく会話を続けることにした。
「やっぱり職業柄か、出会いの機会が少ないのかな?」
「そうですね。夜寝るのは早いし、休みも不規則なので友達とも遊べなくなりますね」
「大変だなぁ。俺なんて完全に夜型人間だから、早起きなんて絶対にできないよ」
「私も昔はオールで遊んだりしてましたよ。でも、今は完全に慣れましたね」
「すごいなぁ。ちゃんと自己管理できてて」
「そんなことないですよ」
「ところでさ、ララちゃんはどんなエッチが好きなのかな?」
「え?」
「どうせするなら、少しでもララちゃんに気持ち良くなってほしいんだ。だから、ララちゃんの望むようなエッチになるよう頑張りたいんだ」
「フフフ。本当に優しいんですね」
「それに、ララちゃんがたくさん感じてくれれば、スケベな俺としては最高に嬉しいんだ」
「本当に徹底してますね。そんな風に言われたの初めてです」
「そうかな? ただのスケベなおっさんだよ」
「いえいえ、なかなかいないですよぉ。ショーイチさんにお返事出して良かったです♪」
「ってことは、他の男性からもアプローチがあったのかな?」
「はい。ショーイチさんの他にふたりから連絡が来ました」
「どうして俺のことを選んでくれたの?」
「自分から写メを送るって言ってくれたのは、ショーイチさんだけでした。それで、この人なら安心そうだって思って…」
「俺の送った写メって、スケベな性格がにじみ出た顔だったでしょ? 引かなかった?」
「そんなことなかったです。メールのイメージ通り、優しそうって思いましたから」
「それなら良かった」
「もっと自信もっていいと思いますよ。優しい男性が一番なんですから」
「あ、ありがとう。そんな風に褒めてもらえただけで、感激しちゃうよ」