約束の5分前、待ち合わせ場所である新宿アルタ前に到着。そわそわしながら待っていると、筆者の携帯にサイト経由でララちゃんからメールが届いた。
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ちょっと遅れてしまいごめんなさい。
いま新宿に着いたのでこれからアルタに向かいますね!
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数分の遅刻でもちゃんと連絡してくるなんて、常識をわきまえているようで一安心。こういった“普通”のことができる女性は、案外少なかったりするのだ。
ちなみに、遅刻連絡は“いい人”をアピールする絶好の機会でもある。筆者はすかさず返信した。
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はぁい。大丈夫ですよ。
人混みで大変だろうから、慌てないで来てくださいね。
こちらはのんびり待ってますので。
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筆者は、優しい人を演じることに関しては自信がある。大人の余裕を見せ、安心感を与えるメールを送ったわけだ。
彼女の連絡から5分近く経ったころ、それらしき女性を発見した。
ウホッ、いいオンナ!!
遠目からでも、見た瞬間に筆者の鼻の下は伸びっぱなしに。
ララちゃんはスレンダー体型で、身長は160センチ前後といった感じだった。
なにより際立っていたのは、愛嬌あふれるタヌキ系の顔。10代の頃の女優・岩佐真悠子を彷彿とさせるビッチっぽい雰囲気だった。
な、なんて俺得!!
まさに筆者の好みにドンピシャ。これでおっぱいが大きければ言うことなしだが、それはさすがに望みすぎだろう。
ゆっくり彼女に近づきながら、顔を引き締めて伸び切った鼻の下を戻す。そして、できるだけゆっくりした口調で声をかけた。
「こんにちは、ララちゃんかな?」
「あ、はい。ショーイチさん?」
「うん。そうだよ。今日はよろしくね」
「はい。こちらこそお願いします」
ハキハキした口調で、緊張している様子は見られなかった。無理をしているのか、それともこういう出会える系サイト遊びに慣れているのか。まっ、やれればどちらでも構わないが。