待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。10分ほど早く到着した筆者は、股間をギンギンにさせながら彼女を待つことに。
実はこの時、丸々2日ほどザーメンを出しておらず、キンタマはパツンパツンに膨れていた。一刻も早くこの濃厚汁を解放したくて、いつもより焦っていた。
ほぼ時間通りに、ワカちゃんらしき女性を発見した。
おろっ、ずいぶんと痩せてるなぁ…。
“骨川スジ子”とまではいかないが、かなりスレンダー体型だった。距離が近づくにつれ、顔の造作もはっきりしてきた。
ぐぬぬッ!
かなり微妙な感じだ。お笑いコンビ「アジアン」の隅田美保を1.1倍ほど綺麗にした感じ、とでも言えばいいのか。
これが風俗だったらハズレだと断言できるレベルだが、これは出会える系サイト遊び。見ず知らず同士がセックスする場でもあるので、女性の顔の良し悪しにこだわってしまうのは正しい遊び方といえない。
それに、顔面偏差値がFランクの筆者が、女性の容姿にケチをつけるわけにもいかないだろう。覚悟を決め、彼女に近づいていき、声をかけた。
「こんばんは、ワカちゃんだよね?」
「あっ、は、はい」
「さっきサイトで約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「は、は、はい」
ワカちゃんは、見ていて可哀そうになるくらい緊張していた。書き込み通り、こうした出会いの場に不慣れなようだ。
だったら、ここは道化を演じて緊張をほぐすのが得策だろう。
「やっぱり緊張してるのかな? そりゃそうだよね。俺の顔がスケベ過ぎてビックリしてるでしょ?」
「えっ、い、いえ」
「ホントに? ほら、よく見てごらん。顔にスケベって書いてない?」
「そ、そんなぁ。全然そんな風に見えないです」
「それは良かったぁ。じゃあさ、今から俺、向こうの壁に行って目を瞑って100数えるね」
「え?」
「もし俺が嫌だったら、その間に帰ってもらって構わないからさ」
「そ、そんなぁ。嫌じゃないです」
「無理してない?」
「はい。だって、ショーイチさんすごく優しそうだし…」
「うん。それは間違いないよ。ただの気の弱い普通の会社員だしね」
「でも、ショーイチさんこそ、私みたいなので大丈夫ですか?」
「何言ってんの。大丈夫に決まってるよ。ほら、俺の顔、楽しそうにしてるでしょ?」
「そ、そうなんですか?」
「うん。俺って正直者だから、すぐ感情が顔に出ちゃうんだ。だから、本当に楽しいんだよ」
「フフ、ありがとうございます」
「それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「は、はい。お、お願いします」
こうして、ラブホ街に向かうことになった。