ピストンしながら、やはり強引にでも浴室で発射しておくべきだったと後悔。K子ちゃんなら、笑いながらボディソープを手につけてシコシコしてくれたかもしれない。
だが、後悔先に立たず。こうなったら、形だけでもクライマックスを演出しなければならない。
「K子ちゃん、も、もう限界だよ」
「来て! ショーイチさん!!」
「う、うん。い、イクよっ!!」
K子ちゃんの腰を両手で抱え、ビタンビタンと腰を打ちつけていく。
ふぅ。
ラストスパートの高速ピストンは、ほんの数秒で終わってしまった。
室内の照明を少しだけ明るくしてコンドームを外し、その後、K子ちゃんのマンコにティッシュを軽くあてがって拭いてあげた。
「ありがとう、K子ちゃん。すっげぇ気持ち良かったよ」
「こちらこそ、たくさん頑張ってくれて嬉しかったです」
備え付けのクローゼットからバスローブを取り出し、彼女に手渡す。そして、携帯電話を開き、時刻を確認すると…、
なんと、ホテルに入ってから3時間が経過していた!
まだまだエッチしたかったが、ここからもう1回戦すれば、ホテルのフリータイムは終わり、延長料金が発生してしまう。
ギャラの振り込み前でフトコロが寂しかったこともあり、泣く泣く終了を告げることにした。
「じゃあ、少し休憩したらシャワーを浴びて帰ろうか?」
「は、はい」
その後、帰り支度を行い、ホテルを後にする。
「もし良かったら、また会ってくれるかな?」
駅に向かう途中、思い切ってK子ちゃんにそう告げた。
「はい。仕事が落ち着いたら、また連絡しますね」
「うん。でも、無理はしないでね。気長に待ってるからさ」
「はい♪」
笑顔で応じてくれたK子ちゃん。
その後、自宅に戻った筆者は、大急ぎで締め切りを過ぎた原稿作業に取り掛かった。
まだ彼女からの連絡はないが、K子ちゃんのためなら仕事の締め切りは今後も無視するだろうし、他の女性との先約があってもキャンセルするつもりだ。
それにしても、知名度が低いとはいえ芸能人から連絡が来るとは、本当に驚きの経験だった。
とりあえず、今は彼女のさらなる活躍に期待したい心境だ。今回のことは公にできないわけだが、売れっ子になったK子ちゃんを見て、ひとり悦に入りたいものだ。
(文=所沢ショーイチ)