こんなにガチガチに緊張してたら、エッチを楽しんでもらうことは無理だ。そこで、時間をかけて距離を縮めようと決意した。
「とりあえず座って少し話そうか」
「は、はい」
彼女をソファに座らせ、コンビニで買ってきた飲み物を手渡す。いつもならここで女性の隣に座るところだが、サワコちゃんの緊張具合から判断して、馴れ馴れしくするのを避け、筆者はベッドに腰掛けて会話することにした。
「サワコちゃんは旦那さんとエッチしてないの?」
「え?」
「もしかしてセックスレスなのかなと思って」
「いいえ」
「あっ、そうなんだ。それなりにはしてるんだ」
「はい」
「でも、俺に連絡してきたってことは、満足してないのかな?」
「はい」
ほとんど「はい」と「いいえ」でしか答えてくれないサワコちゃん。ここは辛抱強く会話を続けるしかない。
「今までエッチでイッたことはあるの?」
「ないです」
「ひとりエッチでは?」
「それもないです」
「そうなんだぁ。それじゃあ淋しいよね」
「はい」
「旦那さんはちゃんと愛撫してくれるの?」
「いいえ」
「じゃあ、さっさと入れてお終いって感じなの?」
「そうですね」
「愛撫してくれないんだぁ。それも淋しいね」
「はい」
「それじゃあ、今日はたっくさん愛撫させてね」
「は、はい」
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