例えが古くて恐縮だが、女優・藤山直美の若い頃のような、和風で丸顔のタヌキ系といった感じのサワコちゃん。
年齢は38歳と立派なアラフォーだが、筆者からすれば10コ以上も年下なので問題ナッシング。
それに筆者には五十路の人妻セフレがふたりいるので、サワコちゃんくらいの年齢は余裕でウエルカムなのだ。
残念ながら、写真のサワコちゃんはダブついた洋服だったので、身体のラインまでは不明だった。パッと見は中肉中背で、真っ白な肌が印象的だった。
とまぁ、彼女の見た目はモロ好みだったわけである。焦る気持ちを抑え、チンコを固くしながら返信を行うことに。
返信の際、筆者の“奇跡の一枚”といえる写メを添付することも忘れない。“奇跡の”と言っても十分不細工なのだが、相手の女性に安心してもらうためには欠かせない作業だ。
こうしてメールのやりとりを重ね、3日後の午後1時に新宿で待ち合わせすることになった。
待ち合わせ場所のアルタ前には、約束の時間の10分ほど前に到着。以前は人の多さから待ち合わせ場所に適していなかったが、最近は人待ち顔の男女の数がめっきり減っている。
目を皿のようにして探していると、アルタ脇の地下鉄の出入り口で、怪しい雰囲気の女性を発見した。
その女性は真っ黒なロングコートを着ていて、グレーのマフラーで顔の下半分を隠していた。だが、筆者はすぐにピンときた。たとえ顔が半分隠れていても、愛くるしいタヌキ顔は一目瞭然だったのである。
向こうはコチラに気付いていないようだったので、驚かさないようゆっくり近づき、そして声をかけた。
「お待たせ。サワコちゃんだよね」
「は、はい」
「初めまして。ショーイチです。今日はよろしくね」
筆者が挨拶してもマフラーで顔を隠したままのサワコちゃん。そのせいで声がこもってしまい、ハッキリと聞こえなかった。
彼女は人妻なので、これは致し方あるまい。新宿のど真ん中という場所柄、偶然知り合いに目撃されてしまう可能性はゼロではない。
とりあえず人目を避けるため、地下鉄の出入り口の階段を降りることに。どのみち、ラブホまでの道のりの半分は、この地下街を通ることになる。
地下街を歩きながら、彼女とおしゃべりする。
「実際の俺はこんな感じだけど大丈夫かな?」
「え?」
「ほら、送った写メより数百倍はエッチそうな感じでしょ?」
「そ、そんなことありません」
「本当に? 無理はしなくていいんだよ」
「全然平気です。むしろ、優しそうなので安心しました」
「優しいのは保証するよ。神に誓って痛いこととか嫌なことはしないからね」
「その辺は信じてます」
「ありがとう。じゃ、このままホテルに向かう? それともどこかで軽くお茶でもしていこうか?」
「お任せします」
「了解。それじゃ、ホテルに行こうか」
「はい」
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