日本テレビで、AKB48の初の冠番組『なるほどハイスクール』が4月21日からスタートするが、一部で報道された通り、AKB48が持つ潜在視聴率がかなり低いことが明らかになって、日テレのスタッフはスタート前から頭を抱えている。
「『なるほど』は特別番組として昨年の5月と10月に放送されて視聴率が悪くなかったという判断から、ゴールデンタイムでのレギュラー化を決めたんですが、広告代理店のシンクタンクが弾き出したAKB48の潜在視聴率が4.6%だったという数字を見て、スタッフがショックを受けてますよ」と言うのは日テレに出入りしている制作会社プロデューサー。潜在視聴率とは、当該タレントが番組に出演した際に、同タレントの力で獲得できると推測される視聴率のこと。
「去年、5月と10月に放送された『なるほど』は、8.0%と11.8%で、レギュラー化に値するような数字ではなかったんですよ。総制作費1億円をかけたドラマ『サクラからの手紙~AKB48 それぞれの卒業物語』も平均視聴率6.9%。彼女たちの人気は、お茶の間の視聴率とは別のところにあるんです」
AKB48の仕掛け人である秋元康氏を知る大手プロ幹部は「人気女性アイドルの冠番組がいい視聴率を取ったためしがないんです。往年のピンク・レディーやモーニング娘さえ、冠番組で視聴率は取れなかった。AKB48も厳しいでしょう。ただし、AKB48には、スポンサーを連れてくる力がある。局側は、それを目当てに彼女たちを起用しているだけですよ」と言う。
ドラマ『サクラからの手紙』も、AKB48をCMに起用するNECとアサヒ飲料がメインスポンサーについたからこそ実現したもの。視聴率云々は二の次で、CM料目当てに局側が企画したものだ。だが、冠番組でコケることは、世間に対して、人気凋落のイメージを植え付けかねない。そうなると、現在、AKB48を起用しているスポンサーも水を引くように撤退しかねない。冠番組は人気絶頂の証であるが、諸刃の剣でもあるようだ。
某大手プロオーナーは「こういう動きが出てきたということは、AKB48も山を登り切ったということ。あとは落ちるだけです」と言い切る。
AKB48の底力はいかほどのものだろうか。
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