ドームツアーのチケット販売が大苦戦!? 人気凋落のAKB48が画策する禁断の奥の手

akbshugou0719main.jpg※画像:第5回AKB総選挙/撮影=オカザキタカオ

 数多いるアイドルたちの頂点に君臨し、テレビ界や音楽界を席捲している国民的アイドルグループ・AKB48。今夏、AKBは過去最大規模となる全11公演の5大ドームツアーを開催。熱狂的ファンが多いだけに激しいチケットの争奪戦が繰り広げられているかと思いきや、意外にも入手が容易だという情報が流れている。それどころか、先行販売だけではチケットをさばき切れず、追加申し込みが次々と発表されるという苦戦状態になっているようだ。

 ドームツアーは、人気メンバー・篠田麻里子が卒業する7月20・21日の福岡ヤフオク!ドーム公演からスタートし、元メンバーの前田敦子が出演する7月31日の札幌ドーム、8月7・8日の京セラドーム大阪、8月16・17日のナゴヤドーム、秋元才加と板野友美が卒業する8月22~25日の東京ドームの全11公演。

 前田の卒業がメインとなった昨年8月の東京ドーム3day公演はプラチナチケットとなり、3公演14万4000席に84万件以上の応募が殺到し、チケットを取れない人が多かった。だが、6月15日にファンクラブ会員を対象に先行抽選を受け付けた今回のドームツアーはネット上で当選報告が相次いでいる。ファンの間では、抽選に外れることを見越して大量に申し込んでおくのが常套手段となっているが「すべて当たってしまった」「オークションで売るしかない…」と嘆くファンが続出しているようだ。

 抽選発表後、AKB運営側はドームツアー全公演の追加申し込みを受け付けると発表。各公演の「先行2次発売」や「一般発売」が開始され、開催日が迫っている札幌公演と福岡公演1日目は「一般3次発売」をするにまで至っている。

 ネット上でも「AKBのチケットが売れてないらしい」との噂が飛び交っており、Twitterでは「AKB48のコンサートあります。今週の土曜日16時からのヤフオクドームです。ちけっと1000枚のスポンサー枠です。余っていて困ってます。私に連絡いただければ無料ですので!」と書き込む女性も現れた。

 集客のためにタダ券をバラ撒いているのでは?との疑惑まで浮上する始末だが、ここまで苦戦しているのはナゼなのか。

「近年は地方興行で苦戦するアーティストが増えており、いくらAKBといえども地方で数万人クラスの集客は難しくなっているのでしょう。苦戦が伝えられている札幌公演をはじめ、平日に開催を組み込んだスケジュールにも無理があった。運営側が集客対策として札幌で前田の投入を予告し、福岡公演は篠田の卒業をウリにしましたが、それでもさばき切れていないとなると奥の手がもうない。当然、AKB自体の人気が下り坂ということも大きく影響している。一般層はライブにまで行きたいという人が少なく、熱狂的なファンは既に離れつつある。人気メンバーが次々と離脱し、来年には大看板である大島優子の卒業も既定路線。ブームは完全に折り返しを過ぎているということです」(芸能関係者)

 ドームツアーのチケット販売苦戦は、業界を席捲したAKBバブルが崩壊に向かっていることの象徴のような出来事といえるだろう。だが、運営側もただ手をこまねいているわけではなく、人気回復策としてビッグサプライズを計画していると一部でささやかれている。

「NHK連続テレビ小説『あまちゃん』にAKBのパロディと思われる『GMT47』が登場し、主演の能年玲奈がメンバーの一員という設定になっている。朝ドラ人気に目を付けたAKBサイドが、コラボ的に能年を“特別センター”として期間限定で招き、AKBと共演させるという企画を考えているそうです。NHKサイドは、ドラマで秋元康氏をモデルにしたと思われる人物まで登場させ、本来ならAKB側から抗議されてもおかしくない状況ですから、それがコラボという話になれば喜ばしい。問題は能年が所属するレプロエンタテインメントと、AKBサイドの関係が良好とはいえない点。ですが、業界では利害が一致すれば手を組むことは簡単ですからね」(前同)

 もし仮にこのサプライズ計画が成就しても、根本的な人気回復にまではつながらないだろう。運営側は必死にAKBブームの延命を図ろうとしているようだが、もはや“カネのなる木”が枯れるのは時間の問題のようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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