日本を性病から救え!! 性教育アーティストまたんきーず・コンドーム配布イベントレポート

matanki1207_01.jpg左がさきっぽ、右があすみん。またんきーず、ナースのコスプレで颯爽と登場!

 コンドームのつけ方や、ヴァギナの調子を整える体操をライブで発表しながら、清く、明るく、楽しくをもっとうに正しい性の在り方を若い男女に啓蒙している、「またんきーず」。女豹・あすみんと妖精・さきっぽからなるエロカワイイユニットです。日夜、若者たちに性教育を説いている彼女たちは、12月1日に定められている「世界エイズデー」を受けて7日、新橋、渋谷の2地区にて女性限定でコンドームを配布するイベントを行いました。

 「世界エイズデー」は世界規模でエイズ蔓延防止、エイズ患者やHIV感染者の偏見や差別をなくすことを目的として、1988年に世界保健機関が定めた国際記念日。毎年この日が近づくと、世界各国のさまざまなアーティストがイベントを行い、啓蒙活動をしています。そんな大事な記念日を「またんきーず」が黙って見ているはずがありません。今回は、コンドームメーカーのオカモト(株)と提携し、イベントを計画したのだとか。彼女たちの性教育を応援している、メンズサイゾー編集部としては行くっきゃない!!

matanki1207_08.jpgイベントの前からテンションはMAXのまたんきーず。

 今回のイベントは、女性だけに1時間で何個コンドームを配ることができるのか、という記録にも挑戦しており、記録はギネスブックに申請するとのこと。はてさて、またんきーずはいくつ配ることが出来るのか? 渋谷・三千薬品宇多川町店に登場した、またんきーずのお2人に、の手応えを聞いてみました。

──おつかれさまです。新橋でイベントを終え、手応えはどうでしたか?

あすみん(以下、) 「意外と貰ってもらえました。目標は100枚くらいだったんで、それに達してないんですけど、69枚も配れたので良かったです」

さきっぽ(以下、) 「結構、熟年のカップルが貰ってくれましたよ」

──それは良かったです。でも、なぜ新橋と渋谷で行われたのでしょう?

 「新橋はオフィス街での需要を見てみようという感じです。OLの方、特に年配の女性のリアクションを見たいというのがありました。あまり拒絶はなかったから良かったです。受け取ったコンドームを苦笑いで返されることはありましたけど」

 「渋谷は、私たちの活動のメインターゲットであるティーンエイジャーが集まるからです。やっぱりメインターゲットに一番配りたいですから」

──なるほど、では、渋谷での目標はおいくつですか?

 「150個を目標にしています!!」

 ティーンエイジャーが正しく楽しい性性活を送れるようにとの思いを込め、本日2回目のイベントがスタートしました。

 2人は「女性限定で配っていまーす」、「お願いしまーす」と声をかけながら、コンドームを街行く女性に手渡します。新橋と同様に、カップルはすんなりと受け取ってくれる方が多いよう。貰った女性は、彼氏と何やらニヤニヤと話しています。

matanki1207_04.jpg人気者状態に余裕綽々のあすみん。

 メインターゲットだという女子中高生は、貰ったコンドームを確認すると、連れて歩いていた仲間たちと、興味津々で「ナニコレー」やら「え、なんで配ってんの?」など、ワイワイウキャキャしています。しかし中には、受け取ったあと思わず捨てて走り去る子たちも。去る子たちに対し、あすみんは「おーい、必要なものなんだぞー。捨てるなー!」と一声。やっぱりコンドームを持つのが、恥ずかしい学生も多いみたいです。うって変わって、若いギャルたちは、コンドームをもらいテンションがアゲアゲに。あすみんに駆け寄り、携帯電話で写真を撮っているコまで現れました。

 一方、30代以上のおばさま方は、貰ったコンドームを確認後、無表情でかばんにしまう方がほとんど。やはり、日本淑女の恥じらいがあるのでしょう。何を貰ってもあせらず、騒がず淑女の心得に感服します。

 今回は、女性限定配布でしたが、またんきーずに声をかけてくれる男性もチラホラ。男性が着けるものですから、貰いたいのも分かります。1時間後、配布は終了。渋谷地区1回目では、128個ほど配れたそう。なかなかの成果じゃないですか?

 「そうですね。受け入れてもらえて、嬉しかったです」

 「目標には届かなかったけれど、男性にも配れば、軽く3倍はいったと思います。それにしても、やっぱり女性は恥ずかしいのかな」

 「あと、何を配っているのかが、分かりづらかったかも。今度はプラカードとか作って分かりやすくしたいですね」

matanki1207_02.jpg「お願いしまーす」とコンドームを
差し出す、さきっぽ。

──いきなり渡されると、なに? と思ってしまう方もいるでしょう。でも、欲しがった男性も多いということは男性の性病や避妊に対する意識は結構高いのでは?

 「そうでもないと思います。まだ、コンドームを着けないのが当たり前っていう男性が多いですから。友達でお医者さんと3人付き合ったコがいるですけど、全員コンドームを着けなかったそうです。その中のひとりは、友達がピルを飲んでいると言ったら、中で出したらしいんですよ! 生で出すなんてサイテー」

 「命を扱う医者ですら、その程度の意識しかないんです。やっぱり深刻ですよ」

──まだまだ問題が山積みのよう。ところで、性の経験が豊富なお二人、性教育を伝える際には自身の経験がモノを言うことも?

 「そうですね。私は、性病にかかったことがあります。その時は、『まさか私がなるわけない』と思っていたんですけどね。膀胱炎と併発しちゃって、辛かったです」

 「私は妖精なので関係ないです★ でも、結構かかった子は、いるかもしれないですね。やっぱり、女の子同士でもあまり話題にならないですけど、ぶっちゃけづらいので」

 「私は、病院に行ったらすぐ治ったんですけど、やっぱり病院に行きづらかったし、みんなに言いづらかったです。それ以来、彼氏には絶対コンドームは着けてもらう」

 「やっぱり、中学校とかで性行為についてきちんと、教えないからいけないんだと思うんですよ」

matanki1207_06.jpg女性に手渡している瞬間をパシャリ。またんきーずの思いは伝わったはずだよ。

──性を語ることを恥ずかしい文化だと認識している、日本の意識を変えなければ、難しいかも。

 「う~ん、次はやっぱり文部科学省とかで、コンドーム配布した方がいいのかな」

──そんなところで配ったらちょっとした騒動になりますって。

 「あはは、やりませんよ。次に配るのはクリスマスやバレンタインデーなどを予定してます。各イベントごとにやっていきたいなって」

 「まだ具体的に決まってないんですけどね。大晦日でもいいかも。年末、”としまたんきーず”とか言いながら」

──カウントダウンライブ、ならぬカウントダウン配布なんですね。最後に、今後の夢を語っていただけますか?

 「夢は、紅白歌合戦に出ること。出場できたら、モックン(本木雅弘)みたいに、コンドームの服を着て出たい」

 「あ、それ面白い。やりた~い」

 世の中の女性たちには、性病予防や性行為についてもっと考えてもらいたいと話してくれたまたんきーず。彼女たちの活動に触発されたアナタ、一度自身のパートナーと真剣な態度で性行為について話してみてはいかがだろう。

matanki1207_07.jpgお疲れ様です。たくさんの人に配れて良かったですネ。

◆*ライブ情報やブログもこちらから
『性教育アーティスト またんきーず&CAB☆パラダイス 公式サイト』

◆ライブのお知らせ
【生またんきーずLIVE in 渋谷Glad】
開催日:12月15日(水曜日)
開場時間:18:15
開演時間:18:45
出演時間:20:05頃~
会場:渋谷VUENOS(渋谷区道玄坂2-21-7)

オカモト コンドームズ 0.02 EX

 
楽しいS●Xには欠かせない1枚。

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