『ママのリアル性教育 2 』黒木麻衣

 年頃を迎えた息子を持つ母親にとっての一番の悩みは、性教育について。情報が氾濫し、誤って性知識を持つ若者が多く、性癖も偏りがち。お尻にしか興味がない、巨乳しか認めない、美脚で蹴られたい。そのくらいなら可愛いもので、中には2次元の女子にしか興奮しないと言う者もいる始末。しかし、こうした性癖を持つ男性も世間的には「マニア」の一言で片付けられ、特別視されることも少なくなったのも事実。と言っても、他人の子に限るのだが……。

 さて、本作に出てくるのは、端正な顔立ちと完璧ボディが麗しい美人妻の麻衣さん。一見すると幸せを謳歌するセレブ妻にしか見えないのだが、彼女のもっぱらの悩みは息子のアナル好き。童貞にも関わらず、部屋の中からは数々のアナル責め具が出てきたからビックリ。慌てて息子を問いただすが、ふてくされた顔で言い返され、愕然としてしまう。

「だったら、普通って何だよ!」

 逆ギレした息子に問いただされた彼女は、意を決してノーマルセックスの手ほどきをすることに。肉棒を入れる穴はアナルではなく膣なのだと、生身のボディを使って解説し始める。しかし、息子に恥ずかしい穴をじっくり観察された麻衣さんは思わずもじもじ。悩ましくも羞恥に腰をくねらせてしまったのだ。それに気付いた息子は、ここぞとばかりに攻撃開始。普通のセックスをさせてくれだの、今度はコスプレにも興味を持ったから着てくれだのと、しつこく迫ってくる。遂に恥ずかしさの極みに立たされた麻衣さんだったが、彼女の下した決断は……。

 それにしても、ノーマルセックスって何だろう? いつか、晶エリーちゃんに変態セックスとは何かと尋ねたら、「子作り以外のセックスは全て変態」って言われたっけ。普通なんて定義は、エロに関してはもはや意味がないのかも。……って、それを言ったら麻衣さんの努力も水の泡か(笑)。
(AV評:文月みほ)
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