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小雪への愛、性教育、自慰バナまで赤裸々に語った「正直俳優」松山ケンイチ


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※画像:松山ケンイチ/男性からの好感度も急上昇

 2月末、俳優の松山ケンイチ(28)が初の著書『敗者』(新潮社)を上梓した。主にNHK大河ドラマ『平清盛』撮影に臨んでいた2011~12年の日記をまとめた形式で、『清盛』撮影時の様子やこれまで挑んできた仕事の回想、東日本大震災で感じたこと、妻である女優・小雪(36)や子どもとの生活についてなどが素直な筆致で記されている。

 一部ネットニュースではすでに、低視聴率にあえいだ『清盛』について「自分自身の経験値が圧倒的に足りなかった」などと自省している面を取り上げたり、小雪のことを「長い間もっていたプライドが通用しない。いくら戦っても勝てず、避けようとしても食らいつかれ、真正面でいつまでも対峙している愛情という存在」と表現していることなどが話題となっているが、一冊通して読んでみると、松山の正直な人柄、飾らない赤裸々な物言いに圧倒される。

 まず、一人称が「わい」。東北・青森県出身の松山は、高校二年生でホリプロ男性オーディション「New Style Audition」グランプリを受賞し、上京して芸能界入りを果たす。幼い頃は夢もなく、特に好きと言えるものもない少年で、隣の席の女子がV6を好きだと聞いてからV6の三宅健ファンになり、周囲でX JAPANやLUNA SEAが流行れば「この曲がかっけえんだ」と暗示をかけるように毎日聴き、祖父にギターをせがんで買ってもらったという。一方で浜崎あゆみだけは周囲の影響でなく「頭がおかしくなるほど好き」になり、カレンダーも予約購入し、灯油ストーブにマジックで歌詞を書くほどの熱狂ぶりだったと明かしている。普通ならば“黒歴史”と隠したくなるような思春期の熱狂を、こうして綴れる松山の率直さには驚く。

 上京してすぐは、ろくな仕事もなく贅沢な生活をできるほどのギャラも稼げない。無駄遣いばかりしてしまい、親に仕送りをもらっていたが、その催促がひと月に一度から二週間に一度と増え、実母が胃潰瘍で血を吐いたという。なんのために東京に出てきたのかわからなくなっていたが、地元へ帰っても仕事がないことは明らかで、仕事を辞めるという選択肢はなかった。だが俳優としての自分に、いまだ自信が持てない。仕送りをもらい、買い物に依存していた。ホリプロは通常バイト禁止だが、松山には「標準語を覚えるためと社会経験を積ませるため」特例で許可されていた。そのバイトを終え、自宅に帰っては「ちんこをいじってる時間が長くなった」と振り返る。

 福山雅治のように下ネタを堂々というキャラのタレントはオナニー体験談を明るく話すが、松山がこのような内容を綴るとは、一般視聴者には意外ではないだろうか。さらに、「性は生きることだ」という持論から、交わることすべてが性に通じているという認識をイヤらしいとは思わず、「自分と何かが触れ合う事全てセックスだと考えている」とも。そうした持論を「変態だろうか」としつつも「隠している方がアブノーマルだ。ニキビチンポだ」と断じる。

 さらに、以前、彼が旅番組『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)に出演した際、出会った高校生とセックス・避妊に関係する話になり、結婚しない場合はきちんと避妊をすることが大切だと説き「わいが言える事はただひとつ。ゴムをつけなさい」と言ったところ、VTRではカットされていた。スタジオ収録場面で再度あえて「この時にわいはゴムをつけなさいとアドバイスしたんです」と発言し、鶴瓶も大事な事だと同意したにもかかわらずオンエアではやはりカットされた。そんな裏話も暴露しつつ、「下ネタというカテゴリーの中に性教育が押し込まれているような気がしてならない」「性を話し合い、学ぶ事が出来ない人たちは人として何かが欠如している」「日本中が下ネタで満たされる事を切に願う」「性教育専門チャンネルを作ってはどうか」と、ユーモアを交えつつ論じている。

 テレビでは話せない、いや、話したところでカットされてしまう内容を、真面目に語りかける松山の姿勢は実に真摯だ。性の話ではないが、極めつきは、彼が「ある映画賞の授賞式」に出席した際のこと。司会者が受賞者にインタビューする段で、別の受賞者に対して「絶対に記事にはなるが本人自身は絶対に答えたくないような質問」を投げかけたことに、松山は憤慨している。「ここは、ワイドショーのためだけの場なのか」と。その低俗な質問のおかげで、受け取った楯の輝きも、賞の重みも失われたような気がした…そう綴る。これは、第24回日刊スポーツ映画大賞の授賞式でのことにほかならない。主演女優賞の宮崎あおいが、俳優の高岡蒼佑との“年内離婚”が報じられていた2011年暮れのことで、司会の露木茂が、宮崎が結婚指輪を外していることを目ざとく見つけ「ファンの方の中には宮崎さんの左手の薬指を気にしている方もいると思いますが…これは私の独り言です」と発言し、報道陣を喜ばせた。宮崎の傍らにいた石原裕次郎賞の松山は、これをイラ立つ気持ちで聞いていたのだろう。

 12年1月に長男が誕生して以降は、子どもが可愛くて仕方がないという記述が増える。「子供と過ごす時間は癒しでもあるが、大体は疲労困憊になる」からこそ、妻・小雪を労い、感謝の気持ちを表す言葉も随所に見られる。映画の共演を機に交際開始した二人だが、松山が交際を申し込むと小雪は「アナタみたいなひよっ子で大丈夫なの?」と返したという逸話がある。出産の日も、突然の破水にうろたえる夫を尻目に、妻は落ち着いて「とりあえず散歩に行こう」と言ったという。本格的な陣痛が始まったら飯どころではないと焦った松山は、陣痛室のベッドで陣痛を待つ小雪に「トイレ行ってくる」と嘘をつき、3秒でウィダーinゼリーを流し込んだことを「怖いから」妻に打ち明けられない、とも。THE・カカア天下の家庭が目に浮かぶ。ちなみに彼らの入籍は震災直後の4月1日で、マネジャーから「このご時世でAKB48もCD発売日を延期している。入籍の日を遅らせてほしい」と頼まれたが、断り予定通り入籍したそうだ。世間の目ばかり気にして何になるのか、という夫妻の信念…(傍から見れば「これぞ小雪イズム」だが)が垣間見えるエピソードだ。

 松山は今年1月に第二子の女児が誕生し、2月に初舞台となる『遠い夏のゴッホ』の主演を経験、秋公開予定の映画『清須会議』にも出演している。著作で「もの言う役者」であることを証明したことで、彼の起用に及び腰になるメディアがないとも限らないが、逆に「応援したい」「一緒に仕事をしたい」との声も業界内では新たに発生しているはずだ。『敗者』を読んで、彼に王子様幻想を抱いていた女性ファンは幻滅するかもしれないが、妙な嫉妬心を抱いていた男性はむしろ松山ケンイチを好きになるだろう。
(文=ヒポポ照子)


『敗者』


視聴率がすべてじゃないよ

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