メイド関連施設案内フリーペーパー『アキバ萌えMAP』創刊

ミニスカ&ニーソックスがアキバを救う!?

knee_f.jpgメイド喫茶”幻橙館”勤務の女のコたち。

 『電車男』のヒットをきっかけに”アキバ系”への注目が集まってから約5年。あの一大ブームは”萌え文化”を世間に知らしめる上で大きな役割を果たしたが、同時に数々の誤解や偏見を残した。

 例えば、メイド喫茶といえば、脳天に突き抜けるような”萌え声”のメイドが「お帰りなさいませ、ご主人様」と客を出迎え、「紅茶がおいしくなる魔法をおかけします。『萌え萌え~♪』、はい、おいしくなりました」的フシギ接待が行われる施設だと思っている人は今でもいる。


「流行当時、行ってみたら実際そうだったけど?」という話も嘘ではないが、それは観光客をメインターゲットに捉えている店。あえてことさらに”世間が思うオタク的空間”を作り上げ、エンターテイメントにしているわけだ。実のところ、日常的にアキバ通いする人々の支持を集めたメイド喫茶では、常識的で丁寧な接客が行われており、出迎えの言葉も「いらっしゃいませ」が多かった。

moemap1.jpg『アキバ萌えMAP 夏号』

 とはいえ、その後も秋葉原の萌え産業は観光客とオタクの両者を受け入れて複雑に発展し、中間的・派生的な店を生んでいく。先述の「お帰りなさいませ」も、現在は「いらっしゃいませ」とほぼ変わらない自然な口調・ニュアンスで用いられることが増え、ある程度まで広く定着を果たした。

 そんな秋葉原の今を伝えるフリーペーパー『月刊メイドコレクション アキバ萌えMAP』(以下、『萌えMAP』)の創刊記念イベントに伺い、編集長・高山大輔氏にお話を伺ってきた。

 以下、8/22に秋葉原のレンタルカフェ・トリオンプで行われたイベント”『萌えMAP』創刊記念 一日限定メイド喫茶 メイコレ2009 Summer in トリオンプ”にて。

──創刊イベントおめでとうございます。表に行列ができていましたが、宣伝にはかなり力を入れていたんですか?

高山 ありがとうございます。実は、おそらく今日はガラガラになると予想してました。こちらの宣伝よりも、口コミで知っていただいた方が多いと思います。

──本日のメイドさん、とても可愛らしい方が多いんですが、どういったところから?

高山 『萌えMAP』にご協力いただいているメイドカフェ「幻橙館」や「Misty Heaven」のメイドさん、アイドルカフェ「AKIBA天球」所属のアイドルなどに来てもらっています。

knee_sub03.jpgイベントが行われた”レンタルカフェ・
トリオンプ”前にて。

──どういった経緯で『萌えMAP』を創刊したのですか?

高山 直接のきっかけは去年、ぼくが『究極!! 絶対領域!! コレクション』という、メイドさんの写真集とDVDの監督をしたところからです。通り魔事件などもありイメージが悪化していた秋葉原のために、メイドさんたちと共に何かできることがないかと考えてたどり着きました。

──現在、萌え産業にはかなり経営の苦しい店舗が多いと言われていますが。

高山 実際その通りだと思います。ただし、新規オープンも多く、良い意味で競争のある状態です。

──『萌えMAP』の8月号にはメイド喫茶が24店、メイドリフレが9店、美容室やゲームセンター等、その他のメイド関連施設が13店掲載されています。これは実際の街と近い構成ですか?

高山 全てを網羅しようという主旨ではないので、多少異なります。リフレクソロジーはもう少し多いですね。この地図を見てお店に行った方に残念な思いをしてほしくないので、あまりにも”メイドのお店”として疑問を感じる場合には、掲載を避けています。

knee_sub01.jpg高山氏監督作品『究極! 絶対領域コレク
ション』出演のNeNe(左)と藤原夏姫(右)

──例えばどういうことですか?

高山 いちおうメイド服ではあるけれど、ひとりずつバラバラだったりと、コンセプトの練れていないお店。あるリフレ店ではホームページもなく、入ってみたらメイド服を着たおばちゃんが出て来たところもありました。

──なるほど。こちらのMAPに載っているお店なら、ある程度は信用して大丈夫だということですね?

高山 そう思って頂ける様に制作しています。

──これからの秋葉原に、こうなってほしいというような希望はありますか?

高山 今までこの街は、メイド喫茶はメイド喫茶、電気街は電気街、町内会は町内会というようにバラバラに動いてきました。これがうまく連携をとってイベントを打っていくなどすれば、もっとアキバの面白さが再評価してもらえると思います。人が自分の知らない街に行く機会は少ないので、そういうときに『萌えMAP』がアキバの良い部分を発見することにつながれば、と思います。
(取材・文=瀧昌臣)

 
『究極! 絶対領域!!コレクション ~メイド衣装編~』
2008年12月刊。ミニスカートとニーソックスの間に存在する萌えの空間を詰め込んだ、フェチでキュートなDVD&写真集。公式HP

『究極! 絶対領域!! コレクションDVD~メイド衣装編~』

映像でも。

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『究極! 絶対領域!! コレクション ~メイド衣装編~』(単行本)

写真集でも。

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『月刊メイドコレクション アキバ萌えMAP』
2009年7月創刊、フリーペーパー。毎月1万部発行、アキバ界隈のメイド関連店舗などで無料配布。アキバ案内地図の他、グラビアやインタビュー等、メイドさんの情報満載。公式HPにて広告募集中。

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