カメラマン・高橋生建の美少女観

次のブームは欧州系美少女!? 『美少女紀行』のカメラマンが語る碧眼美少女の魅力

natasya2.jpgプロゾロバ・ナターシャ(ロシア・92年撮影)

 人妻ブームの次はパツキン外人ブームが来るか?  

 今、出版・映像業界では、パツキン外国人、さらに詳しくいえば欧州美少女ブームが久しぶりに来るのでは? と囁かれている。アグネス・ラムが一世を風靡したあたりから定期的かつ唐突にやってくる外人ブーム。最近では、ローラ・チャンなどアジアン美女の活躍もめざましいが、なかでも もっとも成功したといえるタレント、リア・ディゾンが妊娠&結婚でドロップアウトしてしまった今こそ、その最大のチャンスだと言われているのだ。

 そのブームの兆しを検証すべく、90年代に『美少女紀行』(竹書房)で一時代を築いたカメラマン・高橋生建その人に、碧眼の美少女たちの魅力を伺ってみた。

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インガ(ベラルーシ・95年撮影)ミンスクのホテルにて

──最近また「人妻ブームの次は金髪ブームか?」なんて声も聞かれますが……。

高橋 昨年末に、久しぶりにウラジオストックに撮り下ろしに行った美少女DVD『ロシア美少女紀行』(竹書房)がもうすぐ完売という話ですし、昔撮った写真を貸してくれという話もかなり頻繁にいただくので、またブームになる兆しはありますね。彼女たちは、18歳を超えても少女のイメージが残っていて、そこが日本人好みなんでしょうね。ロリータというのとも少し違うかもしれませんが、ノーテンキでごっついアメリカ系のカラダじゃなく、しっとりとした細身のヨーロッパ系の体型も日本人に合います。それに加えてアジアと地続きだけど遠い国、一生に一度行けるか行けないか分からない憧れのヨーロッパ、っていうのも大きいんじゃないでしょうか。

natasya.jpgプロゾロバ・ナターシャ(ロシア・92年撮影)
モスクワ近郊の別荘にて

──ちなみに一番美少女が多かった地域というのは?

高橋 『美少女紀行』(竹書房)は一冊ごとに地域で括ってたんですが、人気というか売り上げの良し悪しにそのまま反映されていて、非常にわかりやすかったです。売れなかった地域は伏せておくとして(苦笑)、やっぱりロシアが一番人気でしたね。私の主観で言えば、とくにウクライナは素朴でよかったです。


who3.jpgインガ(ベラルーシ・95年撮影)ミンスクのホテルにて

──1990年~98年に出ていた『美少女紀行』シリーズについて聞かせてください。

高橋 竹書房で外国の美少女のシリーズを撮影する、ってことになった時に「素人の外国人相手でどうなるか分からないなら、とにかく元気のいいヤツにやらせた方がいい」ってことで、社長に指名して頂いて。それから8年間はほとんどその仕事ばかりやってましたね。年2回、まとめて撮影旅行に行くんですが、出発する前からモデルエージェントに手配を頼んでおくんです。「プレイボーイのような綺麗なヌードですが、ペントハウスのようなイヤらしいポルノではありません」って、いかがわしい人に思われないように新聞広告も出してね(笑)。当時はインターネットもない時代ですから、エアメールで顔写真をやり取りして、ある程度の数が揃ったところで現地入り。最初の何日かはオーディションして、それから撮影。ロケーションにもこだわってましたね。古城やレストラン、農家を借りたりして。今みたいに一日何人も撮るってこともなくて、贅沢に時間が使えていい時代でした。

rutia.jpgルチア・ミネルヴァ(チェコ・91年撮影)プラハ展望レストランにて

──撮影時のモデルとの言葉のやりとりは?

高橋 ほとんどボディトーキングですね。通訳が必要な時にはロシア語→英語→日本語の三角通訳でやったりして。去年は初めて通訳なしでやったんです。「右向いて」「もう一度」「笑って」なんて20くらいの単語を手に書いておけば何とかなるもんですよ(笑)。

zarina2.jpgザリナ(ウクライナ・撮影年不明)キーエフ近郊の農場にて

──今後の活動について聞かせてください。

高橋 やっぱりこれだけの場数を踏んでますから、外国での出たとこ勝負の撮影には自信がありますよ。あとはどんな被写体でも、風景でも物撮りでもポッと出のアイドルでもお笑い芸人でも、何でもいいから死ぬまで撮影していたいですね。

silvia3.jpgシルビア・パツラ(ポーランド・90年撮影)ワルシャワ郊外の古城にて

*写真すべて高橋生建氏撮影

『新・美少女紀行 DVD‐BOX』(竹書房)

 
ロマンやね、ロマン。

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高橋生建(たかはし しょうけん) 
1952年生まれ。90年代に発行されていた『美少女紀行』の8年間のシリーズでは合計154人のロシア・ヨーロッパ圏の美少女を撮影。

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