芸能人も視聴者も虜にする中居正広の司会術

0320nakai_main.jpg※画像:中居正広

 19日に放送された『ナカイの窓 3時間SP』(日本テレビ系)で、総勢100人にも及ぶ芸能人を相手に見事な仕切りを見せた中居正広(41)。すでに芸能界きってのMCとして確固たる地位を築いている中居だが、その手腕は大御所然とした雰囲気すら漂っていた。だが、芸能界の名司会者の代表格といえる明石家さんま(58)ほどのパワーもなければ、次世代のさんまと称される上田晋也(43)のようにボキャブラリーが豊富なわけでもなく、中堅芸人の中で抜群のMC力を持つ後藤輝基(39)のような鋭いツッコミのない中居が、なぜここまで上り詰めることができたのだろうか。

 まず考えられるのは、日本のテレビ史上もっとも成功した男性アイドルであるSMAPのリーダーという立場でありながら、まったく飾り気のない人柄だということだろう。たとえば同番組の冒頭では、大勢の芸能人を相手に自らが所属するジャニーズ事務所がいかに大きいかを吹聴していたが、その嫌味のない性格が、普通なら耳障りな発言も、すんなりと耳に入ってきて、笑えてしまう。

 また、そうした性格ゆえか、共演者を選ばない中居は芸能界の特殊な派閥に属することもない。一例を挙げるまでもなく、ビッグ3と呼ばれるタモリ(68)、ビートたけし(67)、さんまとそれぞれに番組共演があるし、とんねるずやダウンタウンとも仲がいいことは広く知られている。さらに、自分の番組に呼ぶゲストも偏った事務所に頼ることもないのが中居だ。一般の視聴者から見れば当たり前のことでも、大人のしがらみだらけの芸能界では、まったく垣根の見当たらない大物というのは珍しい。

men's Pick Up