【テリー・天野のメンズ的映画評 第18回】

新進気鋭の映像集団×B級ホラーの帝王が贈るグラインドハウスの新春初売り福袋!!

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 年末年始はやれ里帰りだ紅白だ、初詣だ姫始めだと正月休暇を満喫し、いよいよ仕事始めだと思ったら間髪入れずに連休に突入。さぁ、この人を上げては下げる休み三昧をいかに過ごそう? と思案中の殿方も多いのでは? そんな皆さんに自信をもってお送りする、人生の福袋のような映画が『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』です。

 世に「父親」と呼ばれる人たちをアナルレイプのすえに惨殺し、その肉を食らうという、理解不能な恥辱で人々を恐怖のどん底に落とす“父の日殺人鬼”ことファックマン。映画はそんなファックマンに父を殺され、罠まで仕掛けられてムショ送りになった男エイハブが、同じく父を殺された青年や神父とトリオを組み、ファックマンを追撃するという復讐劇です。 
 

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 三人はエイハブを危険人物とみなす警察の妨害や、エイハブの妹でストリッパーのチェルシーがファックマンに命を狙われるなどそれなりの危機を乗り越え、いちおうはファックマンを仕留めます。が!! それらはその後に起こる悪夢の始まりにすぎません。なんとファックマンの真の姿は悪魔であり、新たな憑きどころを見つけた悪魔ファックマンは世を手中におさめるべく、さらなるパワーアップをはかる最中だったのです!! 企みを知った三人はファックマンが潜伏する地獄への突入を決意し、悪魔との壮絶な最終決戦に挑むのです……いや、書いてて頭が痛くなってきましたが、これはオレの見た初夢とかでは決してありません。 
 

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 “ファックマン”という中学生も避けるようなネーミングで、しかも殺人のターゲットがいい年こいたオヤジばかり。そんな希代の殺人鬼が、ところかまわずズッコンズッコンとケツメドを犯すさまは、メンズサイゾーというよりもむしろ「Badi」とか「G-men」あたりの読者向けかもしれません。もちろんノーマルな人のために、チェルシーの勤務するストリップクラブでは巨乳が大氾濫だし、気合の入ったファックシーンもあるんで、R18+のレイティングは決してカマ掘りシーンやらオッサンのチンコだけが該当ではないのです。血みどろ描写にも力が入っており、ファックマンは美味しそうにオヤジ連中の生モツをご賞味なさってますし、ナイフやチェーンソーで肉体が切り刻まれまくり、鈍器で顔面陥没しまくりと、全編にわたってゴアとエロが満載です。 
 

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